夫婦といっても、元は他人。

違う環境で過ごしてきた人と毎日一緒に暮らしていると、どうしてもイライラしてしまうこともありますよね。

今回は、夫婦仲の危機を乗り越えた我が家の夫婦円満の秘訣をお話します。

「まともな生活」が夫婦関係を悪化させた

規則正しい生活を送り、家族のために完璧に家事をこなすことが正しい妻であり、母親であると決めつけていた私。

結婚当初から夫のために、毎日栄養豊富な献立を用意し、洗濯も服によって洗剤を使い分けるなど徹底していました。

出産してから、その徹底ぶりがさらに加速!

夜更かしなんてもってのほか。

食事は無添加にこだわり、毎日の掃除も怠りませんでした。

しかし、そんな私と違い結婚しても独身時代と変わらぬマイペースさで日々を過ごす夫。

いつまでたっても物は出しっぱなし、服は脱ぎっぱなし、1人で夜遅くまでゲーム……といっただらしなさに、毎日イライラ。

そんなイライラが夫にも伝わり、夫もイライラ……。

会話も少なくなり、言葉もきつくなり、少しずつ関係は悪化するばかりでした。

そんな日が続いたある日、ついに私は「親になったのに、どうしてそんなにだらしないの!」と夫に怒鳴りました。

そのときにはもう、いつまでも変わらない夫の態度に自分を否定されているような気がしてしまい、悲壮感すら抱えてしまっていたのです。

「親になる」ことにとらわれすぎて、自分を見失っていた

怒鳴られた夫から出たのは、意外な言葉でした。

夫は「親になったら、なにもかも完璧にならなきゃいけないの?」と不思議そうに尋ねてきたのです。

「結婚してから本当のお前じゃなくなったみたい。毎日完璧を求めてイライラすることが、子どもにとって良いことなの?」

夫のこの言葉に、ハッとさせられました。

親はいつでも子どものお手本にならなきゃいけない、私がしっかりしないと子どもや夫もしっかりしないと信じきっていた私。

「夫と子どものために」と日々言い聞かせていましたが、本当は「いい母親」になりたい自分のためにがんばっていたことに気が付いたのです。

本当の私は、ゲームやジャンクフードが大好きで、まさに子どものような性格でした。

夫の方が、私の本当の姿をよく知っていたのです。

夫の言葉で、ようやく私はだらしない夫と2人でだらだらするのが大好きだったことを思い出し、本当は夫が羨ましかったのだということに気づかされました。

たまにはだらだらする! それが我が家の夫婦円満の秘訣

それから私は、見栄を張ることをやめました。

部屋は多少散らかっていても気にしすぎない、疲れているときは料理をせずお惣菜を活用する、週末は夜更かしして夫と2人でスナック菓子を食べながらゲーム三昧!

緊張の糸がとけ、真っ暗だった日々が色鮮やかになりました。

完璧だけどカリカリしていた頃に比べ、適当でも毎日背伸びせず等身大で過ごす私を見て、夫も子どもも笑顔になってくれました。

我が家では「だらだらすること」が夫婦円満の秘訣だったのです。

私が家族のためにできることはたくさんありますが、1番大切なのはみんなに毎日笑顔で過ごしてもらうこと。

そのためには、私が笑顔で過ごさなければいけないことに気がつきました。

細かいことは気にしない、お菓子だって大好き。

こんな私はきっと「だらしない母親」に見られるでしょう。

でもいいんです。この「だらしない私」を、夫は好きになってくれたのですから。

夫婦円満への近道は、意外なところにあるのかもしれませんね。

(文・まおにゃん)