あふれる健康情報で迷子になっている人に、やらないほうが健康になる習慣を医師が紹介。
健康情報の意外な真実
「〇〇ダイエット」や「△△健康法」など、さまざまなからだにいい情報があふれる中、「いったい何をやったらいいの〜!」とお悩みの声が。
テレビで活躍する医師・医療ジャーナリストの森田豊先生にうかがうと「体のために“やってはいけない”ことさえ気をつければいいんです」という答えが。
巷に出回っている健康情報には、正確でないものも多くあります。
それを体のためにと、ガマンしたり無理して行うことでストレスになっては本末転倒。
むしろやめた方が健康になることも。健康情報の意外な真実をお教えします。
やめた方がいい「まちがい習慣」はこれ
●野菜から食べ始めるのをやめる
食事は「野菜から食べ始めるとダイエットにいい」と聞いたことがある人は多いはず。これは血糖値の急上昇を抑えるため。
「野菜によっては、糖質が多く含まれるものもあります。ですから、実は“肉”から食べるべき。糖質を含まないうえ、最初に食べることで血糖値の上昇を抑える消化ホルモン『インクレチン』が分泌されます」。
●水をたっぷりとるのをやめる
健康や美容のためにと、無理に大量の水を飲んでいませんか?
「『水を飲んでデトックス』には、残念ながら医学的根拠がないんです」。水の飲みすぎで、ミネラルバランスを崩すことも。
●食後のウォーキングをやめる
食べすぎたからカロリー消費のためにちょっと歩いて帰ろうかな、なんてことしていませんか?
「むしろ食べた後は動かないほうがいい。胃腸への血流の流れがよくなり、消化力がアップします。逆に動いてしまうと血液が筋肉に流れるため、消化不良につながります」。
●涙をこらえるをやめる
大人になってから涙を流す回数が減っていませんか?
感動したとき、悲しいときに流れそうになった涙をこらえてはいけません。
「涙の成分には、ストレスを感じたときに脳から出てくる『副腎皮質刺激ホルモン』が含まれていると考えられています。ガマンせずに思いきり泣くことで、涙とともにストレスが流れていきます」。
体のためにやった方がいい習慣
逆に、もうやめてしまったかもしれないけれど、やったほうがいい習慣がこれ!
●「いってきます」のキスで寿命も収入もUP
新婚のころはしていたけれど、今はもうすっかり…という人もいるのでは。
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「いまさらなんて言わずに、ぜひ再開するべきです。しかも寿命だけでなく、収入が25%も高いという調査結果もあるんですよ」。
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執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと