国立がんセンターによる調査で「7割の人が結婚相手には、たばこを吸わない人が良い」という回答結果が出て話題に。

この結果について、まとめました。

健康意識の高まりから禁煙志向が主流に

かつてはどこでも吸い放題だった、たばこ。

しかし、たばこによる健康被害が明らかになり、受動喫煙も問題になるにつれ、どんどん肩身の狭い存在に。

東京都では、2020年4月に「東京都受動喫煙防止条例」が全面施工されることに。

多くの施設は原則屋内禁煙で、都内の8割以上の飲食店が規制対象になります。

こういった、たばこをとりまく環境の変化にともない、人々の意識も変化。

国立がん研究センターの「がん対策情報センターたばこ政策支援部」が行った、国民意識アンケート調査では、独身の7割にあたる人が、結婚相手にたばこを吸わない人を望んでいることがわかりました。

喫煙する配偶者や子どもに禁煙を望むが多数

調査は、2019年に行われたもので、成人2,000名が対象。

内訳は、喫煙者が1,000名、非喫煙者が1,000名です。

そのなかで、配偶者なしの人を対象に「結婚する場合、相手の喫煙についてどう思いますか」と質問。

それに対し、「絶対、たばこを吸わない人が良い」と答えた人が46.4%、「できれば、たばこを吸わない人が良い」が23.4%で、合計69.4%と、7割近くに及びました。

ほかにも、配偶者が喫煙者の人を対象にした質問では6割以上の人が「禁煙してほしい」と回答。

子どもが成人で喫煙している親を対象にした質問では、子供に「禁煙してほしい」との回答が8割近くにのぼりました。

この調査は、半数が喫煙者です。

そのたばこを吸っている本人でも、周囲の人にはたばこを吸わないでほしいと思っている、という結果になったのです。

もしいま婚活している喫煙者の方は、何はさておき禁煙を始めたほうがいいかもしれません…。

たばこの健康被害は50種類以上も!

世界保健期間(WHO)は、2017年の1年間に、世界で800万人以上が、たばこが原因で亡くなっているというメッセージを出しています。

しかも、自分が吸っているせいではない「受動喫煙」が原因で亡くなっている人が、およそ120万人もいるのだそう。

これでは、周囲の人にたばこを吸ってほしくない、という答えが多いのも当然です。

ちなみに、たばこを原因とする害は50種類にも及ぶといわれています。

主なものはこちら。

・がん(肺がん、咽頭がんなど10種)
・循環器疾患(心筋梗塞、狭心症、脳卒中など)
・消化器系疾患(胃潰瘍、十二指腸潰瘍など)
・妊娠合併症
・免疫機能低下
・運動機能低下
・知的能力の低下
・白内障
・歯周病
・寿命短縮(たばこ1本あたり5分30秒寿命が縮むというデータも)

喫煙者が主張する「ストレス解消効果」にしても、実は、ニコチン切れによるイライラなどが喫煙によって緩和しているにすぎないとも言われます。

つまり、たばこのおかげでストレスが低下しているのでなく、たばこによってストレスが生まれているということ。

「今度こそ禁煙!」を、いよいよ成功させたほうがいいかもしれませんね。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと