リップもアイシャドウも、ファンデーションもたった100円! ドラッグストアのプチプラコスメよりさらに安い。
そんな破格のコスメがSNSでも話題に。そこで100均コスメの安全性についてまとめました。
「100円なのにクオリティが高い!」と話題に
便利グッズから、食品、食器、ガーデニング用品など、なんでも売っている100円ショップ。
最近では、100円ショップのコスメが「100円なのにクオリティが高い!」とSNSで話題になり、大人気に。
ドラッグストアでコスメを購入しても、ほとんどの商品が500円以上するもの。
アイブロウに、ファンデーション、チークなど3点ほど購入すれば、あっという間に数千円を超えてしまいます。
でも100均コスメなら、フルメイクできるアイテムを揃えても1000円以下。
イベントシーズンでいつもと違ったメイクを楽しみたい時なども便利です。
アイテム数もたくさんあり、メイクグッズだけでなく、基礎化粧品も充実しています。
薬事法の化粧品基準に沿ったコスメ
でも「あまりに安すぎて不安」と感じる人も多いよう。
ただしあるメーカーによると、化粧品は「薬事法」の化粧品基準で使用できる成分が定められているので、100均のコスメもその法律によって作られている、だから問題はないといっているとか。
法律にのっとり、基準には通ったものということで、不安感は払拭されたものの、それでもあまりに安いのが100均コスメ。
ドラッグストアやデパートなどのコスメとの大きな違いは、高機能な特別な原料が使われていないこと。
一般的な原料を使っているため、価格が安く抑えられるといいます。
一方で、100円のコスメの危険性を提唱するジャーナリストも。
100円ショップの製品は、ほとんどが中国製。なかには、北朝鮮で製造され中国経由で輸入されたものもあるとか。
また、発がん性が指摘されている合成着色料を使用したものや、成分表示が正しくないものもあるそう。
消費者として、化粧品の中身は成分表示を信じるしかないというのが正直なところ。
100円ショップのメーカーが原料のクオリティまで、毎回しっかりチェックしているかというは、疑問が残るところでもあります。
子ども用の100均コスメには要注意!
特に気をつけたいのが、100円ショップでも販売されている子ども用のコスメ。
東京都が「化粧品類の安全性等に関する調査」を実施した結果、子ども用化粧品は、玩具店等でも販売されていますが、薬事法では大人用の化粧品と同様に化粧品に分類されており、主要な成分は大人の化粧品と変わらないと発表しました。
インターネットのアンケートによる実際調査では、約45%の女児に化粧の経験があり、その中の10%がその後も時々化粧をしているということ。
また、化粧経験者のうち2.2%が皮膚障害等の危害を受けていたと発表しています。
皮膚が敏感な子どものうちは、化粧品の使用は避けたいもの。
このように、100均のコスメは、評判とともに疑問視する声も上がっています。
ただ、何はともあれ、100円でコスメが購入できるというのは魅力的。なかには、人気急騰で欠品してしまい、手に入らないアイテムもあるそう。
安全に使うためには、パッチテストをしてから使用することをおすすめします。
やり方は簡単、二の腕の内側に使いたいコスメを塗り、その上から絆創膏を貼ります。
24時間経ったらはがして、肌の様子をチェックしましょう。何も問題なければOK。
途中でかゆみが出たり、化粧品を塗った皮膚が赤くなったりしていたら、使用を控えてください。
自分に合ったものを取り入れて、メイクの幅を広げましょう。
執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと