いまどきの夏バテは冷房で自律神経のバランスが乱れているのが原因。その対策を医師が解説。

現代の夏バテは暑さより冷房の寒さが原因

かつて夏バテといえば暑さが原因でしたが、いまは「寒さで夏バテする」と指摘するのは、冷えと体調不良にくわしい医師の川嶋朗先生です。

現代の夏は、外は猛暑、室内は冷房で寒いほど冷えています。この温度差に合わせて体温を調節しているのは「自律神経」。しかし、何度も温度差のある室内外を行き来すると、自律神経は疲れ切ってしまいます。そのため体調を乱す「冷房バテ」になっているのです。自律神経が乱れると、ダルさや食欲不振のほか、うつ気味になるなど心の不調にもなりかねません。

こうした冷房バテの対策には、体を温めて自律神経の働きを整えることが大切。そのために行ってほしいことをご紹介します。

夏バテを防ぐ5つの「自律神経コントロール術」

1.“30分早起き療法”で朝の自律神経が整う
自律神経を整える基本は、朝日と共に起きること。日の出が早い夏は、30分だけでも早起きする心がけを。カーテンを開けて光を浴びると「セロトニン」というホルモンが分泌され、夜には自然と眠くなる効果が。

2.ぬる白湯を1杯飲んで体を目覚めさせる
朝、冷たいものをいきなり胃に入れると、体が緊張して疲れてしまいます。起き抜けは、体温より温かいぬるめの白湯を1杯飲む習慣を。朝食前にやさしく胃腸を目覚めさせることで、落ちた食欲をアップします。

3.ノースリーブはやめて半袖で二の腕カバー
筋肉が集中している二の腕は、冷えると体全体の体温を下げます。出かけるときは、ノースリーブより袖つきの服にして腕の冷え防止を。また室内の冷房対策に、カーディガンなど脱ぎ着しやすい羽織物を持ち歩いて。首や足首を守る、スカーフやレッグウォーマーもおすすめ。

4.ぬる湯入浴が副交感神経にパッと戻す
交感神経のバランスを整えるのに最適なのが寝る前の入浴。夏でもシャワーで済ませず、湯船に浸かって。ただし熱いお風呂は刺激となって逆効果。38~40度ほどのぬるめの湯で全身浴すると、神経がリラックスし、寝つきもよくなります。湯船に浸かるのは最低でも10分。できれば30分かけてゆっくり神経を休めるのが◎。

5.エアコン28度+扇風機で夜中の冷えすぎを防止
寝るときは、高めの温度に設定したエアコンと扇風機のW使いが快適。冷えないための目安は28度ですが、寝苦しいなら、寝る直前まで部屋を冷やしておいてもOK。扇風機の合わせ技を使うと、涼しく眠れます。ただし体に直接当て続けず、首振りにして時々風が当たるようにしたり、壁に向けて風が部屋を循環するように工夫して。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと