現代は少なくなったが、近寄りがたい威厳のある父親と、話を聞いて一緒に遊んでくれる優しいパパ。どちらの方が、子育てには適しているのでしょうか?

威厳があることと暴力的なのは違う

「悪いことをしたらゲンコツでなぐる」、「怒って食卓をひっくり返す」。昔の威厳のある怖い父親といえば、こんなイメージで漫画やアニメに描かれていました。しかしそれが昨今、父親といえばやさしいパパが定番になっています。そこで、威厳のある父親とやさしいパパのどちらが子育てにいいのか、まとめてみました。

そもそも辞書によると「威厳」とは、堂々としていておごそかな様子を表すとされています。げんこつでなぐったり、食卓をひっくり返すといった、暴力的な要素は含まれていません。本来、厳格な父親というのは、怖くて近寄りがたいのではなく、子どもたちが尊敬の念を込めて見るため、近寄りがたくなるものです。

なんでも許すのがやさしさではない

また、現代ではやさしいパパが人気ですが「やさしい」という表現で勘違いしてはいけないのが、子どもの言うことをなんでも聞くパパではないということ。やさしいということと、なんでも許すことは違います。子どもがやってはいけないことをしたら、きちっと注意する姿勢も持っていなければなりません。

こう比べて見るとどちらもよい面と見直したい面を持っているもの。最適なのが威厳とやさしさの両方を兼ね備えた父親です。こういった両方のいい面を併せ持つ現代の理想の父親に必要な要素をまとめてご紹介します。

威厳とやさしさを兼ね備えた父親とは

「ここぞ!」というときにしっかり注意する

ふだんから一緒にいる時間の長い母親に注意をされても、子どもは聞き流してしまいがち。そんなときは父親の出番です。男性が得意な理論を立てた、落ち着いた言い方で子どもたちに注意をすると、すんなり聞き入れやすくなります。

昔の父親のように怒鳴るのではなく、冷静に話すのがコツです。父親の言うことを聞くようになるには、ふだんの母親の姿勢も重要で、子どもの前で父親を低く見るような発言は決してしないこと。また、自分も夫のよさを認めているという気持ちを持っていることがカギです。

働く姿を子どもたちに見せる

父親が実際に働いている姿が見えなくても、会社に毎日行くなどの姿勢を見て、子どもたちは社会とのつながりを感じます。また、家でゴロゴロしているところばかり見せないように、家事に協力する姿を見せることも重要。母親が手の行き届かない高い部分を掃除したり、重いものを持つなど、お父さんならではの働きを見せましょう。また、こういった家族が協力しあう雰囲気を見せることで、子どもたちも協力的になります。

子どもに教えたルールを自分も守る

やりがちなのが、子どもたちにはダメと言っておいて、自分は特別とそのルールに従わないこと。子どもたちに教えたり、注意したことは、もちろん父親もしっかり守りましょう。また、子どもとの約束も「疲れたからまた今度」などと適当にあしらわず、しっかり守ること。こういった小さな約束の積み重ねが信頼度の深さにつながり、それが父親の威厳の要素となるのです。

集中して子どもたちと全力で遊ぶ

仕事は仕事、遊びは遊びとメリハリのある生活は、子どもたちにとってもよいお手本に。短時間でもしっかり子どもたちと向き合って、父親自身も楽しく遊ぶ時間は、父と子の信頼関係を築くのに役立ちます。一緒に遊ぶ時間の何気ない会話の中で、子どもたちはいろいろなことを学ぶのです。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと