人は一人では生きられません。先進国のなかでは、極めて孤独度が高い日本。孤独を放置しておくと、孤独による健康リスクが高まるので気をつけて! 

日本は世界に冠たる「孤独大国」になっている!

健康リスクを高めるといえば、タバコやアルコール、肥満などが挙がります。しかし、それよりさまざまな病気を起こすとされるのが「孤独」。なんと早期死亡のリスクが50%も上昇するというデータもあるほど、孤独は「死に至る病」などと世界の主要メディアで多く報道され問題となっています。

でも、日本では昔から「孤独」を肯定する考え方があります。「おひとりさま」などと言って流行になったり、「孤高の人」といった孤独を美化するような言葉も。そのため、孤独の問題がなかなか取り上げられていませんでした。その弊害を表わすひとつが、国の繁栄指数を表すデータ。

日本は、経済や教育などの指数は高いのに、社会の結束力や人間関係の豊かさを示す指標の「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」だけ、突出して低く、先進国中で最下位の101位になっています。日本は「人と人とのつながりの最弱国」で、驚くべき「孤独大国」なのです。

孤独が長引くと免疫力が低下する

孤独がもたらす健康リスクは、心疾患リスクを29%上げる、心臓発作のリスクを32%上昇させる、20%早いペースで認知機能が衰える、アルツハイマーになるリスクが2.1倍など、たくさんあります。

また、人間は社会的動物です。古代から敵を倒すために他者と共に戦い、食べ物を共に確保し、分けあって生きてきました。他者との結びつきがなくなり孤立することは、死を意味します。孤独に耐えるのはかっこいいことではなく、のどが渇いた人が水を飲まずにガマンするのと同じ。

孤独が長期化すると、心身に負担がかかって免疫力が弱まり、病気になりやすく、悪化もしやすくなるとされます。まずは、今自分が孤独かどうか下のチェックを試してみてください。

あなたの「孤独度」を今すぐチェック!

下の8つの項目について、5段階で回答してください。

・全くそうは思わない……5点
・あまり思わない……4点
・どちらでもない……3点
・ややそう思う……2点
・とてもそう思う……1点

回答の合計点を出したら、診断結果を確認しましょう。

1)私は一人ではない
2)私の心を理解できる人がいる
3)共通点がある人がいる
4)深い人間関係がある
5)初対面での雑談楽しむことができる
6)悩みを打ち明けられる人がいる
7)困ったときに助けてくれる人がいる
8)気軽な会話をする相手がいる

<診断結果>

○合計が32〜40点:孤独感がかなり強い
孤独を長い間感じていて、充実感がない場合は抑うつ感が高まり、自尊心が低くなる傾向に。そうした場合は早めに心療内科など専門機関に相談しましょう。

○合計が26〜31点:孤独感が強い
一人が好きな場合はあまり問題ありませんが、望んでいない状況で孤独でつらい場合は注意。積極的にコミュニティを広げ、会話力高めて人間関係の構築を。

○合計が19〜25点:孤独感が中程度
周りの人とある程度、心が通い合っているといえます。現在の人間関係を大事にしつつ、さらにコミュニティを広げて、会話力を高める練習をするとベスト。

○合計が8〜18点:孤独感が少ない
孤独感はほぼなく、豊かな人間関係を築いて周りの人と心が通い合っている状況。充実感があれば現在のままでも十分ですが、コミュニティを広げるとより安心。

コミュニティを作って人との関係を築く

孤独度チェックで、孤独感が中程度または強いと診断された人にまず見直してもらいたいのが、孤独を寄せつけないためのコミュニティへの所属です。

コミュニティとは、何らかの社会的集団(3人以上の集まり)のことで、周りからの援助が受けやすくなり、コミュニケーションの機会が増えて友人を増やせます。コミュニティとは、家族や近くに住む親戚、職場、習い事やサークル、ご近所や地域の集まり、友人の集まり、PTA、SNSのオフ会、行きつけのお店など。

最低3つのコミュニティに所属するのが望ましいとされます。3つあれば、1カ所で人間関係がダメになったときを考え、リスクを分散することができます。コミュニティは単に所属することを目的に選ぶと長続きしにくいので、自分の好きなことを共有できる集まりを探しましょう。最低でも月1回は集まりがあるものを選ぶと、関係が深まるのでおすすめです。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと