パートナーにもうトキメかない…、子どもと寝ているので…など、たくさんの要因がからむセックスレス問題。
でも無理に「セックスしなきゃ!」と気負う必要はありません。
レスでも夫婦円満は可能です。
1カ月以上しないと「セックスレス」
「セックスレス」とは、カップルの合意した性交、およびセクシャル・コンタクトが1カ月以上ないこととされています。
それが悪いことではないのですが、セックスレスという言葉にはネガティブなイメージがついています。
「女性ホルモンが減るのでは?」「子宮が衰えるでは?」といった根拠のない不安もあり、セックスはしなければならないと考えている人が多くいます。
でも、無理してする必要はないんです!
その理由を、まとめました。
セックスレスでもいい理由
1)セックスの回数が減っても女性ホルモンは減らない
女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が低下すると、性欲も低下してセックスレスになりやすい傾向が。
しかしセックスの回数が少ないことが、女性ホルモンの低下につながるという報告はありません。
女性ホルモンの低下は、セックスの頻度ではなく、加齢やストレスなどによるものです。
2)無理してすると心に悪い
セックスを本当はしたくないのに、夫のため、体のためと無理にセックスしようとすると、それがストレスとなり、過呼吸や震えが止まらなくなるといったパニック症状を引き起こす人も。
「セックスをしなければいけない」というストレスは、心にも大きな負担となるので、無理にしようとしなくてもいいのです。
ただし、パートナーが求めているなら、なぜセックスをしたくないかよく考えて、パートナーと話し合うことは大切です。
3)セックスをしなくても子宮や卵巣に影響なし
セックスしないことで子宮や卵巣に大きな影響はありません。
ただし、膣や外陰部が萎縮してしまう可能性があります。
また、セックスレスの女性は、セックスしている人と比べて頻尿や尿失禁が生じやすいという報告もあります。
でもこれらの症状は、骨盤底筋訓練でも予防できます。
4)同じ作用を持つ行動でセックスの利点を得られる
セックスには心に幸福感や充実感を与えられる作用があります。
これは好きな有名人などにときめいて得られる感情に似ているので、それでもOK。
この感情の刺激がセックスの代わりとなり、女性らしさや若さを保つことに。
有名人をネットやテレビで見るだけでなく、ライブや舞台に行って五感を使って感じるとより効果的です。
5)お互い信頼しあえば関係はうまくいく
セックスレスでも仲良くしているカップルはたくさんいます。
その特徴は、お互いがセックスレスであることを認め、セックス以外のことで尊敬し、信頼しあっていること。
長く一緒にいると、出会ったばかりの恋人同士のような熱い気持ちはなくなるもの。
いわゆる恋愛感情は、子孫を残すためのもので、3~4年で消えるようにセットされているとも言われます。
しかし、長く一緒にいることで、信頼関係ができ、より深い愛情が生まれるもの。
こうした心のつながりがあれば、セックスレス夫婦は成立することが、多く報告されています。
6)いまセックスレスでも未来はある
5年以上セックスレスだったカップルが、レス生活から抜け出したパターンは何例もあります。
最初はセックスレスについて話し、お互いをマッサージしたり、ハグしたりすることから始めます。
いまセックスレスでも、したくなるまで時間をかけて待つ方法もあります。
執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと