大切な存在には変わりないけれど、長年一緒に暮らしていると出てくるパートナーへの不満。特に子どもが小さいと、子育てに関する不満が大きくなりがちです。筆者は周囲から「イクメン」だと褒められて得意顔の夫が面白くないと感じていました。

「イクメン」と呼ばれる夫に嫉妬する理由

子どもが生まれてから3年ぐらいは、夫が「イクメン」と言われて、嬉しそうにしている姿に嫉妬していました。休日に30分、子どもを散歩に連れて行っただけで、近所の方から「偉いわね」と声を掛けられる夫。私は、それ以上に子育てをしているのにという気持ちがずっとありました。加えて、我が子が大好きなのに、子どもとかかわれる時間が夫よりも長いことを素直に喜べず、イライラしてしまう自分に嫌悪感も……。

今思えば、手探りで必死に育児をする自分を誰かに認めてもらいたかったのかもしれません。

「イクメン」と意識して褒めるようにしたら楽になった

子どもが一人だったときは、夫が育児について得意顔で語ると面白くない気持ちが強かったのですが、兄弟が生まれると猫の手でも借りたい状態に。そうすると、いかに夫に気持ちよく育児に参加してもらえるかがカギになってきます。

夫に嫉妬する気持ちがなくなったわけではありませんが、意識して褒めるように。「○○ちゃんのママが、旦那さんが子育てに積極的でいいね!って言ってたよ」「パパと二人でお出かけできるなんですごい!って○○ちゃんのママが言っていたよ」という感じで話をするとまんざらでもない様子でした。

そしてもう一つ行ったのが、子どもがパパを大好きになってくれるように根回し。子どもから誘われると、うれしくて仕方がない様子で、何でも笑顔でやってくれていました。

気付いたら、より「イクメン」に!

子どもたちが大きくなり、小学生ぐらいになると、少しずつ親の手を離れていきます。一方でPTAなど、また別の忙しさも。その時々で親に求められる役割が変わってくるのを実感しています。

我が家では、子どもが小学生になる頃までに、なんとなくお互いの役割分担ができました。得意なことを得意な方がやる、手が空いている方がやるという関係ができ、気付けば夫はPTA役員をするまでに……。父親同士の親睦も深まり、楽しそうにしています。

「ポストが人を作る」は育児も同じ

ビジネスで「ポスト(地位)が人を作る」という言葉があります。子育ても同様で、「イクメン」になってほしかったら、「イクメン」というポストを与えることが大切なのかもしれません。

(文・富永涼子)