外で子どもがボール遊びしていたら、通行人やよその車にぶつけてしまった…。もしこんな事態になったら、親としてどう対処したらよいでしょうか。ひたすら謝る? 弁償する? いざというときに困らないため、対処の仕方を知っておきましょう。

子どもがボールをぶつけた場合の弁償はどうなる?

子どものボール遊びの際、はずみで通行人や車にぶつかってしまったというケースも時には起こります。親として謝罪することは当然ですが、やはり弁償について気になるのではないでしょうか。

他人にボールをぶつけてしまった場合

民法では未成年の免責として、子どもが第三者に損害を与えた場合、法定によって子どもを監督する親が損害を賠償する責任があります。

もし他人にボールをぶつけて怪我をさせてしまった場合、治療費を請求されるおそれも高くなるでしょう。病院の診断でボールによる怪我と認められれば、治療費を相手はボールをぶつけた側に請求できるのです。

また、後から後遺症が生じた場合も、賠償するのはやむをえません。最悪、相手側とこじれてしまうと慰謝料が発生することも考えられるので、目に見える怪我がなくても、心からの謝罪と共に病院の検査代や治療費は払いましょう。

車にボールをぶつけてしまった場合

車にボールをぶつけてしまうと、多少なりとも車のボディには傷やへこみが生じてしまいます。車の修理はほとんどの場合、車両保険を利用することになるので、ぶつけられた側は弁償してもらいたいと思う方が多いでしょう。

駐車場や家の前の通りなどで子どもが車にボールをぶつけて傷が付いたなら、修理費用はその子どもの親が弁償する必要があります。もし、個人賠償責任保険に加入しているなら、その保険で補償できるので、利用するのも方法のひとつです。

親の正しい対処法とは

子どもがボールをぶつけてしまったら親もどうしていいか分からず、パニックになってしまうのではないでしょうか。後から揉めないためにも、すぐに謝罪することが大事です。

相手の気持ちになって謝罪する

子どもにボールをぶつけられて、親が平然としていると不快な気持になるのは当然ですよね。その態度で、ぶつけられた側は余計に怒りが込み上げてくるのではないでしょうか。

穏便に済ませるためには、車の傷やへこみの写真を撮り、修理工場へ自分で見積もりを出して、金額を提示してから弁償しましょう。修理費を修理工場へ確認して、直接支払うのもおすすめです。

また、人にぶつかってしまった場合はすぐに病院へ付き添って検査してもらうこと。どうしても無理な場合は病院へ電話して、検査代や治療費を支払いましょう。

自分の子どもはやっていないという場合

ボールをぶつけられたと言われたけど、うちの子はやっていないと言うし、目撃者もいない…と言う場合はどうしたらよいでしょうか。

その場の大人の雰囲気で、自分がやったと言い出せないのかもしれないし、もしかしたら、本当にぶつけておらず、たまたまその近くで遊んでいただけかもしれません。
子どもがボールをぶつけていないと確かな根拠がある場合は、支払いを拒否することも可能です。はっきりとした証拠をまず提示してもらいましょう。ただし、頭ごなしに認めないのではなく、本当に自分の子どもがボールをぶつけたのか、確認することも大切です。

最初の対応がその後の関係にも影響する

子どもがボールをぶつけた場合、まず親は「誠意のある対応」をすることがポイントです。

実は我が家も以前、小さな子に車に傷をつけられたことがあります。そのとき、孫と一緒にいたおばあちゃんが、インターフォンを鳴らしてすぐ報告、謝りにきてくれました。確認してみると、小さいけれど、確かに今までついていなかった傷がついています。

「このくらいの傷なら大丈夫ですよ」

本当に些細な傷だったのでそう返したのですが、次の日その子のお母さんが、菓子折をもって謝りに来てくれたのです。弁償します、と申し出てくれましたが、丁重にお断りをしました。そのご家庭とは、今でも円満なご近所づきあいを続けています。

でもこれが、傷つけたことを黙っていて、あとから「○○さんちの子が傷をつけたみたい…」と知ったとしたら…弁償して欲しい、という気持ちがわいたかもしれませんし、同じような付き合いはできなかったのではと思います。

家の前などで子どもがボールをぶつけた場合は、今後の付き合いを考えて、穏便に済ませるようきちんと対処することが大切ですね。

(文・スピカ)