家族が増えるにつれてふくれ上がる家事・育児などの用事。上手くこなすには「やることの共有」が大切です。夫婦で、家族でやらなければならないことを共有できるように「見える化」していくコツをまとめます。

家事・育児をこなすには「やること」の共有がカギ

一人暮らしや夫婦二人だけの生活と異なり、子どもが生まれ、さらに保育園・幼稚園や小学校などに通うようになると、やらなければならないことがびっくりするほど増えてきます。こうした「やること」を一人でやる「ワンオペ」で困っているママは少なくないのでは?

まずは「いつもやること」を共有しよう

自分一人でこなそうと思っても短期なら何とかなっても、年単位で長期的に担っていては疲れてしまいます。心や体力の余裕は育児している養育者にとって大切なもの。子どもの急な病気や悩みに対応できる余裕をキープできるように、できるだけ「やること」は夫婦で分担したいものです。

そこで欠かせないのが、「やること」の共有です。なかでも、毎週、毎月繰り返しているような「いつもやること」を夫婦ともに知っておくことは大切です。夫婦のどちらかで急にやらなければならなくなっても、「ああ、いつものあれの日だった」と気づけますし、忙しいときに「いつもやること」のやり方を説明する手間が省けます。

わが家では、例えば子どもの習い事の日程をスマートフォンのアプリで共有しています。カレンダーアプリの中に繰り返しの予定を登録して、予定日や予定時刻の前にリマインダー機能で画面通知をしてくれるようにしています。

日々予定を確認するときに何となく目に入るので「いつもやること」を把握しやすくなりますし、うっかり忘れそうになっても夫婦のどちらかが気づけるというメリットがあります。

定期的ではない「やること」も共有しよう

夫婦の重要、またはイレギュラーな仕事の予定や、子どもの通園・通学先の保護者会、マンションの設備の点検といった定期的ではない「やること」も共有しておくと便利です。

「いつもやること」が「見える化(可視化)」されていると、突発的に出てきた不定期の「やること」をカレンダーのどこに配置すると進めやすいか、判断しやすくなります。

また、「いつもやること」と「やること」の担当のバランスも、例えば担当する用事の項目の頭に、
・ママを示す「マ・PTAの集まり」
・パパを示す「パ・参観日」

などといったように目印を付けておけば、一目瞭然です。

自分の仕事が忙しい週に、いくらか手の空いているパートナーがサポートする、という仕組みが作りやすくなりますね。

1日の中の細かい「やること」も見える化すると楽に!

上でご紹介した例では、1ヵ月~2ヵ月などまとまった期間に「やること」を取り上げました。しかし、家庭内で共有しておいたほうがいい「やること」には、カレンダーに載らないような細かい事柄もありますよね。

例えば、子どもについてなら、
・宿題を手伝う
・持ち帰った手紙を確認する
・明日の持ち物を用意する
・お風呂に入れる
・歯みがきをする

といった、親が手伝わないといけない小さな「やること」がたくさんありますよね。

こうした細かい「やること」も、見える化すると楽になります! わが家では、子どもに関する「やること」は、両面が磁石になっているマグネットシートを切り分けて、リスト化してあります。このマグネットシートを冷蔵庫に貼っておき、終わるごとに裏返していきます。

シートの裏側には「がんばったね!」「よくできました」などといったコメントと小さなイラストを書いています。本来は親がわかりやすくするものでもあるのですが、子どもも、めくったときに自動的にほめられる仕組みからじんわりとうれしさがわくようです。幼稚園時代には「めくってくる~」と自分でめくるようになりました。

いつもの時間には済んでいることが終わっていないときに、手伝い担当でないほうの親が声かけするのは、意外と効果があります。いつも聞き流している声かけと違う声なので、「あ、やらなくちゃ」と改めて思わせる効果があるようなのです。

こういうことがあると、「夫婦で協力して育児できている」と実感できてうれしいです。

一人でがんばらない仕組み作りをしよう

育児や家事を一人でがんばっていると、パートナーがやってくれないと責める気持ちがつのってしまうものです。しかし、そもそも「何をやっているのか知らない」ために手伝おうと思わないのかもしれません。

自分ががんばりすぎていないか確認するためにも、「やること」を見える化して夫婦で共有するのは大切です。忙しい人は多いと思いますが、そんな状態でもあえてやることで上手く回るようになる仕組みです。まだ試していない方はぜひトライしてみませんか?

(文・竹原万葉)