私の夫は、第一子で1ヵ月、第二子で3ヵ月の計2回育児休暇を取得しました。育児に積極的に関わる父親が増えてきたものの、当時(約10年前)は長期の育休を取得する男性は周りにあまりいませんでした。今回は我が家の夫の育休取得レポートをお届けします。

自分も育休を取りたい! 夫の心境はいかに?

出産当時、夫婦ともにフルタイム正社員で共働きだった我が家。母親である私は保育園待機児童問題を受け、比較的入園しやすい0歳児での職場復帰を決めていました。そこに夫から育休を取得したいという提案が! 実家を頼れない環境で、父親が全面的に家事・育児をこなせなければ日常生活が回っていかないと容易に予測できたことが理由のひとつ。
しかし、実のところ「育児休暇を取得して自身が育児のメイン担当になったら、自分や周囲はどのように変化するのか試してみたい」という実験的な気持ちが一番大きかったそうです。

いざ、育児休暇の申請へ! 会社の反応はいかに?

夫婦間では夫が育休を取ることはすぐに合意に至ったので、いよいよ会社へ申し出ることになりました。社内結婚で古い体質の社風をよく知っていた私としては、会社側の反応がかなり不安でした。その予感は的中……。夫によると、総務部の人事担当者と課長に呼び出しを受け、育休の申請を取り下げるよう迫られたそうです。「法律上は認められた権利ではあるが、これまでに取得した男性職員はおらず、将来の人事査定に響くかもしれない」などと言われ、話し合いは難航。しかしながら、夫の粘り勝ちで最終的になんとか申請が認められました。

育児休暇を取得した時の夫の様子・当時の感想は?

第一子では生後5ヵ月で私とバトンタッチで育児休暇に入った夫。初めての子育てということもあり、自分一人で乳児の面倒を見ることに緊張と責任を強く感じたそうです。ちょうど離乳食を開始する時期だったこともあり、なかなか上手に食べられない娘を相手に四苦八苦だった模様。予防接種に出かけたときなどは、普段自分一人だと身軽かつ効率的に動けるのにくらべ、乳児連れだと大荷物を抱えてエレベーターを探すなど、社会的に弱い立場にあることを意識させられたそうです。その一方で、乳児検診で周りが母親ばかりでも特に居心地の悪さなどは感じなかったようです。

育休から職場復帰した夫を待ち構えていたのは……

さて、育休申請時はかなり渋っていた会社側でしたが、実際に夫が休みに入ると仕事の現場では淡々と業務分担が進み、第一子の育休復帰後も特に夫に対する扱いが変わることはありませんでした。しかし、2人目の育休取得を伝えた後、夫に関連会社への出向の辞令が出ました。出向先の労働環境は悪くはなかったそうですが、周りの職員には育休取得が理由の人事異動であると受け止められていた様子です。また、会社は年功序列制のため、育休取得期間は人事評価対象に含まれず、結果として夫は同期より昇級・昇進が1年遅れました。ちなみに夫が取得して以降、1ヵ月以上の育休取得をした男性社員はまだいません……。

結論! 夫が育休を取ってくれてやっぱり良かった!

夫が育休を取って一番良かったことは、子育てに対する意識や価値観を夫婦間で共有できるようになったことです。また、日々できることが増えていく0歳児の成長の様子を間近で経験できたことは、夫にとっても貴重な経験だったのではと思います。

会社側の一連の対応を不満に思うことはありましたが、夫が前例を残したことで今後の男性社員による育休制度活用につながるのではと期待しています。そして、2人の我が子にとっても、たとえ当時の記憶はなくても今後成長して過去を振り返った際に、父親がメインで子育てをした期間があったことは何かしら人生の糧になるのでは?と感じています。

結論! 夫の育休は我が家的には大正解でした!

(文・ふりすけ)

この記事は2019年3月に執筆されたものです。