良い睡眠習慣の原則3つ

■いつ、どのくらい寝るか? 睡眠の「規則性」のインパクト
「睡眠の話をするときは、睡眠時間が最も注目されます。睡眠時間は健康的な睡眠の重要な要素ですが、それはひとつの要素に過ぎません。
全米睡眠財団は、睡眠規則に関する一般向けの指針を提供するために、このパネルを招集しました」
ハーバード大学の新聞ハーバード・ガゼットでそう明かしたのは、マシュー・ウィーバー氏。
ウィーバー氏は
1)睡眠の規則性は健康にとって重要か?
2)毎日規則正しいタイミングに睡眠することはパフォーマンスにとって重要か?
3)平日に睡眠を十分とれなかった場合、週末に余分に寝ることは健康にとって重要か? という3点を検証した。
ウィーバー氏によると、睡眠時間の不規則さは、肥満、メタボリックシンドロームのような代謝の悪化、心血管疾患、高血圧、さまざまな炎症マーカーの増加、痛みの増加といった身体的な不調との関連が認められたほか、気分の落ち込み、自尊心の低さ、幸福感の低さといった心の健康の悪化とも関連していたという。さらに、睡眠時間の不規則さは睡眠時間と質の悪化にもつながっていた。
■睡眠時間の不規則さの許容範囲はどのくらい?
不規則な睡眠は成績を下げる!? パフォーマンスにも大きく影響
規則正しい睡眠を確保できるかどうかは、パフォーマンスにも大きく影響してくるという。
「不規則な睡眠が増えるにつれて学業成績が悪化し、注意力(※視野の中にあるものを拾い上げ、環境にあるものに反応すること)も低下することがわかりました。認知能力、推論能力も低下し、単語の流暢さ、単語学習のような課題指向型テストの成績も低下しました」とウィーバー氏。
パネル団が目を通して論文のいくつかには、睡眠が不規則な大学生ほど成績が悪いというデータも存在したという。
■週末に「睡眠負債」を解消できる? 週末の寝だめに健康効果はあるのか
平日に睡眠できなかった分を週末にキャッチアップできるのか?
「平日に睡眠不足の場合、週末の睡眠時間を1時間から2時間延長すると、心臓血管の健康状態が良くなり、炎症が少なくなり、代謝が改善しました。2時間を超えたら効果はないようです」
これは平日十分寝られていない人には朗報。とはいえ、やはり睡眠の規則性が最も効果があるそうなので、その点だけは間違えてはいけない。
是非参考にしましょう。
フロントロウが伝えています。
編集者:いまトピ編集部