2023/9/26 08:44
ジブリ宮崎駿、ディズニー・ピクサー重役を唖然とさせる『助言』をしていた

ピクサーのCCOジョン・ラセター氏を唖然とさせた、宮崎駿のアドバイスとは?
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宮崎さんとプロデューサーの鈴木さんから、『千と千尋の神隠し』の英語翻訳で助けてほしいとお願いされた時のこと。
翻訳をするにあたり、「まずは、画面で何が言われているのかを完璧に理解したかった。文章的におかしくても、言葉をひとつずつ訳したものを用意しました」と、そのこだわりを明かすと、『千と千尋の神隠し』特有の翻訳の壁にぶつかったとした。
「『千と千尋の神隠し』では、湯屋で働くキャラクターたちは湯屋を運営する女性に名前を奪われます。そして彼らに与えられた名前は、彼らの役割を示しているのです。そしてそれは日本語の名前。だから我々は、ボイラーマン(※釜爺)をボイラーマンと呼ぶか日本語の名前で呼ぶかで頭を悩ませました。そこで、日本に電話して宮崎さんに助言を求めてみたのです。すると宮崎さんはこう言いました。
『私が思うに...アメリカ人が『千と千尋の神隠し』のストーリーを本当に理解するためには...皆さん日本語を勉強する必要がありますね』」
ラセター氏は、宮崎監督の堂々とした助言には圧倒されたようで、「宮崎さん...それはきっと、難しいと思います」と返したことを笑いながら明かした。この時、宮崎監督に「君を信頼している。君が正しいと思うことをやりなさい」と言われたラセター氏。結果的に英語版では、キャラクターたちは日本版と同じ名前になっている。
以上、フロントロウから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部