バイカーの“聖地”にHONDAが見せた『神対応』。「YAMAHAだけど行きたい」「ホンダのフレンドリーさすごい」粋がすぎる…本田△最高

憧れの場所を訪れる、いわゆる「聖地巡礼」を経験したことはあるだろうか。
こうした現象は「地域おこし」を担う側面を持つ一方、観光客によるマナーの乱れが問題視されるケースも珍しくない。
そのため、そうした場所では何らかの制限が設けられるケースも多いが…
以前ツイッター上では、とある企業が見せた「神対応」に注目が集まっていたのだ。
■この看板、何かがおかしい…?
今回注目したいのは、佐賀県鳥栖市のバイク用アパレル店「MaxFritz鳥栖店」の店長・コヤナギさんが投稿した1件のツイート。
「ホンダさん、粋な事なさいますね」
という書き出しから始まる投稿には複数枚の写真が添えられており、「HONDA」のロゴが大きくデザインされた看板の前で、バイクの記念撮影をしている様子が確認できる。
そしてコヤナギさんは
「ホンダ熊本製作所のゲートに立っている看板が公式撮影スポットに改装されていました」
「看板の位置を100m程後退させて空いたスペースを待機場所にするという芸の細かさ(笑)」
と、現地での発見を感動した様子で綴っていたのだった。
■実はそれ以前の環境は…
製作所の前に設置された「HONDA」のロゴを見れば、やはりホンダユーザーとしては、自身の愛車とのツーショットを撮りたくなるものだろう。
そんなユーザーの思いに応えた公式の『神対応』はバイカーたちの心を鷲掴みにし、前出のツイートは投稿から数日で800件以上の「いいね」を獲得。
他のツイッターユーザーからは
「ホンダのフレンドリーさ、すごいな」
「この対応は素晴らしすぎる!」
「また熊本に行かなきゃ…」
「自分のバイク、YAMAHAだけど行きたくなる」
「こういう粋な計らいができるの、流石だ!」
などなど、称賛の声が相次いでいた。
なお、コヤナギさんに投稿ツイートの詳細を尋ねたところ、件の写真は3月末に「本田技研工業株式会社 熊本製作所」の正門前で撮影したものと判明。
それ以前は、中央分離帯の埋め込みの中に「HONDA」の看板が設置されていたそうで、コヤナギさんは
「広い中央分離帯の中なので、交通に支障をきたすことなく撮影できていました」
「しかし道路の真ん中でもあるし、こちらで撮影した写真をSNSに投稿される方も多く見られるようになり、そろそろ『駐停車禁止』の看板が建てられるかもなぁ…と、思っていました」
と、振り返っている。
コヤナギさんの言うとおり、閉鎖されてもおかしくない状況だったワケだが、なんとホンダは「安全に記念撮影がしやすい空間」に整備するという、『正真正銘の神対応』を見せてくれたのだ。
そこで今回は、ことの経緯を確認すべく「本田技研工業株式会社」に、詳しい話を聞いてみることに。すると、なんとも粋な「舞台裏」が明らかになったのだ…。
■ホンダのコメントが最高すぎる
前出の通り、今回話題となっていたのは製作所の入り口前に設置された看板。
ホンダ側も、やはり以前から記念撮影を行なっているユーザーのことは認識していたようだ。
看板周辺の整備について尋ねると、ホンダからは
「2023年3月に『フォトスポットマーク』や『待機場所』の看板を設置しました」
「ユーザー様が安全に記念撮影を行ない、バイクライフを楽しんで頂きたく、環境を整備しております」
との回答が。
さらに、看板前で撮影をするユーザーに向けて
「この度、ユーザーの皆様が熊本製作所にお越しになられた際、安全に記念撮影を行ない、これからもバイクライフを楽しんで頂きたく環境を整備しました」
「混雑している場合は待機場所も設けておりますので、ルールを守って頂き、順番に記念撮影を楽しんでください」
と、粋なコメントを寄せてくれたのだ。
ホンダユーザーにとって、まさに「聖地」と呼ぶべき神聖なスポット。
なお、ツイート投稿主・コヤナギさんは
「私はHONDAのバイクを買ったら、必ずこちらで写真を撮るようにしています」
「また、HONDAのバイクに乗っている友人をこちらに案内すると喜んでくれますので、『愛車の里帰り』のような感覚を覚えるのではないでしょうか」
と、同スポットの魅力について、熱く語ってくれたのだ。
公式が見せてくれた、神対応すぎるファンサービス。
写真撮影の際は、こちらも負けない「神マナー」で臨んでほしい。
以上、Sirabeeからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部