2023/1/29 09:06

トイレットペーパー「ダブル」が多数派なのはなぜか…圧倒的に損している

トイレットペーパー

「2枚重ねは清潔の基本です!」

1970年代にテレビで流れたトイレットペーパーのCM。不思議なことにググっても検索にヒットしないのですが、確かにそのようなコマーシャルが一時期、テレビで放送されたのです。

それまでトイレットペーパーはシングルが主流だったのですが、メーカーがダブル(2枚重ね)のトイレットペーパーに力を入れ始めて「より清潔に使いたいならダブルを選んでください」と消費者にアピールしたのです。

■清潔アピールの裏に企業戦略が存在
その後、消費の流れが変わり、今ではトイレットペーパーの売上はダブルの方がシングルをやや上回って優勢になっています。日本家庭紙工業会によれば日本全体でみるとダブルの売上が約55%、シングルが約45%だといいます。

■ダブルが流行すると「売上」が増える

ちょっと考えてみてください。トイレットペーパーを使うとき、「シングルだからダブルの倍の長さを引き出して使おう」とか考えますか?

街中のショッピングセンターやオフィス、旅行先のホテルなどいろいろな場所でトイレを使う機会がありますが、みなさんはそのたびにトイレットペーパーがダブルかシングルかを確認して使っていますか? ほとんどの人はしていないんです。

人間誰もが、なんとなくいつもの習慣で同じような長さを引き出して使ってしまうのです。そうなると知らず知らずのうちにダブルの方がたくさん消費されて、1巻のトイレットペーパーも早く使い終わってしまいます。トイレットペーパーのパッケージを見るとわかるのですがダブルはシングルの半分の長さしかありません。なにしろ2枚重ねなのですから。

するとどうなるのか?トイレットペーパーの売上はダブルが登場したことでシングルだけだったときよりも増えるのです。

■ペーパーには経済性が隠されていた
関西人が節約上手というのはおそらく本当で、実は長さだけではなく厚さの面でもシングルの方がお得なのです。
日本全国で調査をしてみると東日本と九州ではダブル派が優勢なのですが、実は関西だけはシングル派が優勢なのです。そして理由としては、
「関西人は節約上手だからね」という意見が必ず出てきます。

ぜひ参考にしましょう。
しらべぇが伝えています。

トイレットペーパーで見る経済学 「ダブル」が多数派なのはなぜか? – Sirabeeトイレットペーパーで見る経済学 「ダブル」が多数派なのはなぜか? – Sirabee

編集者:いまトピ編集部