「生理用品を常備する」高校生兄弟が話題。その理由は、母親の教えにあった。

アメリカ・インディアナ州アレン郡のフォートウェイン市に住む、二男一女の母タラ・アーレンズさん。
彼女は男女共学の高校に通う息子のエリジャくん(17)とミカくん(16)に、「生理が突然きてしまったのにナプキンを持っていない、血液が洋服に漏れ出してしまった、なんて女の子に、さっと生理用品を差し出してあげてほしいの」と告げていた。
それを聞いた兄弟は、バックパックに生理用品を忍ばせ、学校のロッカーにも少し置いているという。ふたりは当初、生理用品を持ち歩くことに躊躇していたが、家族で話し合ううちに、誰かの大きなピンチを救うのに、同性も異性も関係ないと思えるようになり、次第に抵抗は薄れていった。
生理用品を持ち歩くようになったふたりに対し、からかう者もいたが、その優しさと勇気を褒めてくれた子も大勢いたという。
アーレさんは「異性にはタブーといわれていた話題を、誰もが普通に話せる世の中を目指すには、家庭内の話し合いで子供たちの意識を変えていくことから」「我が子には、異性の体やトランスジェンダーの心情を理解し、親切に接し、性差をめぐるタブーに挑んでほしい」とコメントしている。
予定日より、多少ズレてやってくることもある生理。そんな日に限って白い洋服を着ていたり、血液が漏れてしまったり、生理用品を持ち歩いていなかったりと、いつの時代も女性たちは悩んできた。エリジャくんとミカくんの優しさや勇気を知った読者からは、「セクハラだと言われることが心配」という声も。
一方で「世の中にこんな優しい男子が増えたらいいね」「高校時代に、男の子から『大丈夫だよ』なんて言われて生理用品を渡されたりしたら、心臓がドキドキしちゃったはず!」などと、兄弟を褒める好意的なコメントも多数寄せられていると、しらべぇはまとめている。
編集者:いまトピ編集部