衝撃のCMから『踊る大捜査線』で一躍人気俳優になった水野美紀は「こうなるはずじゃなかった」? 

2021/3/17 22:00 龍女 龍女

その人の名は放送作家で脚本家の楠野一郎である。

こちらは、萩本欽一のマネージャーだった浅井良二が作った大手事務所浅井企画所属の作家である。
ちなみに最新作は大泉洋主演の『騙し絵の牙』である(『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督と共同脚本)。


TBSラジオの長寿番組だったコサキン(小堺一機・関根勤)のラジオ(1981~2009)の構成作家として、「アタック隊(有川周壱・鶴間政行・楠野一郎)」と呼ばれていた内の一人だ。

しかし、1995年に同じ浅井企画 のキャイーンのラジオ番組の構成として分離したそうだ。
後から知った。
筆者はそれよりコサキンのラジオで、アタック隊の一人有川周壱に

「楠野、帰ってきてくれ~!!」
と弱々しい叫びで名指しされた人として記憶している。
よほど有能な同僚だったのか?
有川周壱はコサキンにいじられまくっていたので、逃げたいがための叫びだと思っていた。

2007年に水野美紀は楠野一郎と演劇ユニット『プロペラ犬』を作った。
コサキンの中でも関根勤は格闘技好きで有名で、その下で作家をしていた楠野一郎と水野美紀が意気投合したのは当然の流れだったようである。
旗揚げ当初は楠野一郎が脚本を書いていたそうだ。
楠野一郎の最新作からもわかるように売れっ子脚本家なので、多忙になった。
近年では水野美紀本人が脚本を書いた舞台を上演している

映画の方では演劇仲間でもある園子温監督の『恋の罪』(2011年)でも刑事役を演じ、ヌードを披露したことでも話題になった。
水野美紀は一時、芸能ニュースで「干された」などと書かれたこともあったが、実際にはそうともいえない。
むしろ売れていて出演本数は多い。日本・香港の合作映画にも出演している。


視聴率の高いTV番組を出ているとすごく売れていると勝手に判断しがちだ。
その見方にあえてのってみる。
メジャーシーンに復活!と思わせたのが

2019年後期の朝ドラ『スカーレット』の庵堂ちやこ役である。
ヒロインの川原喜美子(戸田恵梨香)に影響を与える新聞記者役だった。

もう一つ、これが観たかった水野美紀は
BSプレミアムで放送された『スローな武士にしてくれ』(2019年3月23日)である。
内野聖陽が大部屋の切られ役シゲちゃんで、水野美紀はその妻で元俳優でくノ一役を得意とした村田富士子を演じた。
俳優時代の芸名は「如月小雪」という、オマージュを捧げた『蒲田行進曲』のヒロイン小夏に引っかけたネーミングだ。


私生活では2016年に水野美紀は結婚している。
相手は俳優の唐橋充。代表作は仮面ライダー555(2003年)。
現在は俳優業よりもイラストレーターとしての稼ぎが多いと聞いている。
正直言って、風貌は

イケメン化したみうらじゅんである。
やはり、水野美紀、ぶれていない。本質的にサブカル寄りのオタクである。


さて現在の水野美紀である。
3月18日、TVドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日)はいよいよ最終回。

虹の村役場職員でシングルマザーの緑川嵐を演じている。
第8話目の先週はなぜかキャンディーズのコスプレをしていた。

バラエティーの方は、フジテレビ系『突然ですが占ってもいいですか?』に出演中。
MCというか、正式にはフォーチュンウォッチャーなる役割で、ワイプ画面で映りこむ。
占われる有名人を観察しながらコメントをいう。


筆者も楽しみに観ているこの番組にひっかけて、
占うというより、熱烈な要望がある
水野美紀には、日本にこれまでいなかった女性の映画監督兼主演俳優になってほしい。
なかなか『プロペラ犬』の舞台は観ることが出来ないので、舞台の映画化でも良い。
しかし、本当は映画賞とは関係のない
B級アクションコメディを撮る監督兼主演俳優になってほしい。
筆者の乏しい知識ではそのようなスキルを50代から出来そうなのは、水野美紀しか思いつかない。
クリント・イーストウッドというのは大げさすぎるが、低予算映画の監督という意外な将来が待っているかもしれない。

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写真:タレントデータバンク
水野美紀|1974/6/28生まれ|女性|三重県出身)

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