池脇千鶴、江口のりこが出演、話題の熟年ドラマ『その女、ジルバ』…題名の元ネタから、結末を予想してみた

2021/2/10 22:00 龍女 龍女

倉庫部門のチームリーダー、浜田スミレを演じている 江口のりこ(1980年4月28日生)だ。


浜田スミレは、元ヤンキーで学歴がない。
倉庫部門でも正社員に出世出来て誇らしい。
やる気の無い転属してきた本社出向組とは溝がある。

江口のりこの生い立ちと被る部分もある。
兵庫県姫路市出身。中学卒業後、地元でバイトし貯金を元手に上京。
父親が定職に就かず、双子の姉を含め5人兄妹で早く自立したかったようだ。
下北沢に稽古場がある劇団『東京乾電池』に在籍。
『半沢直樹』では『東京乾電池』座長の柄本明が進政党幹事長、江口のりこが国土交通大臣役で共演したのが記憶に新しい。

今季は宮藤官九郎・長瀬智也コンビの『俺の家の話』にも出演。
主人公・観山寿一(長瀬智也)の妹の長田舞を演じている。
個性派と言われるが、能面に似た美貌の持ち主
能楽家の娘役に相応しいと起用されたようだ。
池脇千鶴とは『ジョゼと虎と魚たち』で同じシーンは無いが共演している。

『その女、ジルバ』
では本題でもある結末を予想してみよう。

聞いたことのある語呂…元ネタはそう、
『その男、ゾルバ』だ!
1964年公開、アンソニー・クイン(1915~2001)主演でギリシャを舞台にした映画。
後にブロードウェイミュージカルになり、日本版はアンソニー・クインに顔が似ている藤田まこと(1933~2010)の当たり役になった(1986・90・93年に上演)。

『その男ゾルバ』をざっくり表すと…
イギリス人作家バジルは父の母国ギリシャにやってきた。
遺産である鉱山の経営を受け継ぐ為だ。
気の良い現場監督ゾルバと出自の違いを超えて仲良くなる。
バジルは地元の男になびかない未亡人、女好きのゾルバは安ホテルの主人マダム・オルタンスと懇ろになる。
しかし、鉱山の事業計画が失敗し、二人がそれぞれ愛した女も死んでしまう。
それでもゾルバは踊って生きていくのだった。
イラスト/池脇千鶴は、熟女バー『OLD JACK&ROSE』の初代ママ・ジルバと、主人公・笛吹新のホステスとして源氏名アララの二役を演じる。

先行する名作を男から女に置き換えた。
別の時間を生きる異人として、熟年の人達に託している。
今の日本の高齢化社会に合わせた巧みな翻案だ。

結末はこうだろうか?
笛吹新はバーも会社も失った。
しかし、スミレとは戦友にも似た友情が芽生えた。
元婚約者前園真琴(山崎樹範)は妻に捨てられ、笛吹新に復縁を迫る。

笛吹新はダンスという希望の光を得た。
前園の申し出を断る。
別の場所で生きる決心が付いたからだ。正誤は最終回を待つしかない。

追記:第5話を観た。
熟女バーの面々が素敵すぎる。
クジラママ(草笛光子)の「女は40からよ」が気になった。
どういう意味なんだ?

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写真:タレントデータバンク
池脇千鶴|1981/11/21生まれ|女性|O型|大阪府出身)

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