これは近未来SF…中銀カプセルタワービルの黒川紀章と参議院議員選挙【ファンシー絵みやげ】(1/2)

2019/7/19 12:00 山下メロ 山下メロ

■ 中銀カプセルタワービルとは



みなさんは、中銀カプセルタワービルを知っていますでしょうか。その名前を知らなくとも、そのビジュアルをには見覚えがあることでしょう。初めて見た方は、その独特な建築を味わっていただきたいと思います。


↑中銀カプセルタワービルの全景

このモダンな外観を持つ中銀カプセルタワービルは、1972年に誕生しました。建築家の黒川紀章が、自身が先導したメタボリズム運動に基づいて設計しています(メタボリズム=新陳代謝)。各部屋は立方体のカプセルになっており交換や増築ができるという仕組みです。


↑中銀カプセルタワービルの室内

室内はこのようになっていて、壁全体が収納になっていたり、壁を倒すとテーブルになったりとシステマティックに考えられています。狭い空間に必要なものが整然と並んでいる様子は、宇宙船の船内にも例えられます。それも、1970年代当時のモダンなSFにおける宇宙船内のデザインのようです。


↑コクピットのように壁に収納されているオープンリールテープや電話機

まるでカプセルホテルのようだと感じられた方も多いのではないでしょうか。このカプセルタワービルこそがカプセルホテルの原型です。1979年に世界初のカプセルホテルとして誕生した「カプセル・イン大阪」の設計をしたのも黒川紀章でした。


↑ユニットバスへの扉も円形のモチーフ


↑ユニットバスの中にも円形や半球型

このカプセルタワービルは銀座にあります。都会の真ん中にそびえるタワーに吸い込まれ、無機質な自分のカプセルに帰宅し、眠るわけです。まるでSF映画のワンシーンのような暮らしがここにあります。


↑渡り廊下には、エアコンの室外機。各カプセルに向かって、ダクトが有機的に伸びている。まるで植物の蔓のようである。

そしてこのカプセルタワービルは現在も部屋を借りて住むことができます。かくいう私も、友人が借りている部屋でパーティーをしている途中で、まさにカプセルタワービルの中でこの原稿を書いています。



それでは、黒川紀章という人の建築作品を他にも見ていきましょう。

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