【手のひらに仏像】最新のAR技術で東寺「立体曼荼羅」の中に没入してみた(2/2)

2019/4/2 12:10 Tak(タケ) Tak(タケ)

手順はとっても簡単です。「東寺ARフォトブック」を購入し、スマートフォンなどで専用のARアプリケーションを「AReader®(エアリーダー)」(無料)をDLします。使うのはスマホのカメラ機能です。

「東寺ARフォトブック」には、ARマーカーと呼ばれる印がページ毎に印刷されています。アプリを立ち上げたらそれをスマホのカメラで読み取らせるだけの超簡単作業。


「東寺ARフォトブック」ARマーカー

一般的な二次元バーコードよりも読み込みはスピーディーです。ちょっとかざしただけでもすぐ認識しスマホの画面に該当する仏像が映し出されます。

例えば、イケメン過ぎる仏像とSNSで今話題の「国宝 帝釈天騎象像」平安時代・承和6年(839)もご覧のようにスマホの画面に、こんなに美しく映し出されます。


東寺講堂内に安置された「国宝 帝釈天騎象像」を若干見上げるような角度で真横から観るとこんな感じになります。

ARマーカーを利用し、東寺へ行っても決して観ることの出来ない角度からの風景が収録されています。360度全天周画像でみる立体曼荼羅の中からの光景はまさに仏像目線。

今回、トーハクの展覧会には来ずにスカスカとなった東寺講堂を護り続ける「重要文化財 大日如来坐像」もARマーカーで好きな角度で、舐めまわすように鑑賞できます。

手のひらの中で仏像鑑賞!流石の空海さんもこんな時代が来るとはゆめゆめ思ってもいなかったことでしょう。


「重要文化財 大日如来坐像」

上の2枚の画像は自分のiPhoneでARマーカーを使い、東寺の立体仏像曼荼羅を見た際のものです。この角度だけでなく指先ひとつで好きなようにグリグリ動かせちゃいます。

360度全天周画像で見られるのは仏像だけではありません。講堂内全体や、五重塔の最上階から見た東寺の風景も鑑賞することができるのです。

尚、このARフォトブックに掲載されている迫力ある仏像の画像は、写真家 清水清太郎氏の撮りおろしたものです。

清水氏が撮影した、東寺に安置されている国宝「帝釈天半跏像」や国宝「持国天立像」などや、立体曼荼羅の空間表現や仏像のアップなど迫力ある写真だけでも見応え十分お腹満腹です。


「東寺 AR フォトブック」

サイズ :A4変形版 32ページ
価格:900円(税込)
販売場所及び発売期間:
〈東寺〉境内 売店
2019年3月24日~ 9:00~17:00
〈東京国立博物館〉
・特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」特設売店
2019年3月26日から6月2日の開館日
9:30~17:00(ただし、金・土は21:00まで)
・東洋館地下1階「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」前チケット売り場
2019年3月27日から6月30日の水~日および祝休日
9:30~16:00(ただし3月29日~6月1日の金・土は18:00まで)

【こちらも是非!】

VR作品『空海 祈りの形』 監修:東京国立博物館、真言宗総本山 教王護国寺(東寺) 制作:凸版印刷株式会社

特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」の連携企画として、東京国立博物館東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で2019年3月27日(水)から、空海が構想した立体曼荼羅を紐解くVR作品『空海 祈りの形』が上演されています。


VR作品『空海 祈りの形』 監修:東京国立博物館、真言宗総本山 教王護国寺(東寺) 制作:凸版印刷株式会社

弘法大師 空海が、言葉では表現できない究極の教えを伝えるために作り上げた「祈りの形」とは。

21体の仏像について立体形状計測と高精細デジタル撮影によるデジタルアーカイブを実施。凸版印刷のVR技術で仏像すべてを高精細に再現することで、現地では見ることが困難な角度や位置から1体1体を拡大するなど、VRならではの視点で立体曼荼羅を鑑賞できる作品です。

【注目】

真言宗総本山 教王護国寺(東寺)が所蔵する「立体曼荼羅」と弘法大師空海をテーマにしたトークイベント「『阿・吽』×ミュージアムシアター おかざき真里と橋本麻里の「空海」徹底放談会!」が、東京国立博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」にて2019年5月17日(金)に開催されます。行くべし!!

http://www.toppan-vr.jp/mt/

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