さくらももこが勝手に応援!?…郡上八幡とGJ8マンと「ファンシー絵みやげ」(1/4)
■ さくらももこさんが勝手に作ったキャラクター
前回、ちびまる子ちゃんのアニメがヒットしたのに合わせて、当時絶頂期だった「ファンシー絵みやげ」と同じフォーマットで商品が作られていたことを紹介しました。そんな中、今回はファンシー絵みやげを保護する活動中に、旅先で同じ作者のキャラクターに遭遇した話をしたいと思います。
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↑早速だが、これが勝手に作ったキャラクターGJ8マンである。
ゆるキャラと呼ぶにはプロのお仕事すぎる岐阜県は郡上八幡のご当地キャラクターで、郡上八幡を好きになった漫画家のさくらももこさんが、つい勝手に作ってしまったということのようです。
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↑このように町中のそこここでGJ8マンを見かける。
しかし、町を歩くとかなり推されており、勝手に作ったキャラクターながら公式キャラクターのような位置づけで町おこしに利用されているようです。これはさくらさんにとってもうれしい出来事だったに違いありません。2016年10月よりアニメが配信されており、さくらさん自ら主題歌の作詞をされたり、声優としても参加されています。
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↑1周年のポスター。まだ9月なので2年は経っておらず新しいキャラクターであることが分かる。
■ 郡上八幡はどんな町か
もともとは郡上郡の中心地だった八幡町で、現在は郡上市の一部となっています。郡上八幡城城下町の古い町並みが保存されており、そこに巡らされた水路とともに美しい景観を保っています。
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↑やなか水のこみち。
さらに郡上八幡は、食品サンプルの創始者ともいわれる岩崎瀧三の生まれ故郷で、彼のいわさきグループは食品サンプルのシェア日本一なのです。
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↑郡上八幡駅近くにある岩崎模型とサンプルビレッジ。
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↑そこには岩崎瀧三の銅像がある。
そして夏の間32夜にわたり行われる郡上おどりが有名です。中でもお盆の数日間は夜通し朝まで踊る盂蘭盆会(徹夜踊り)が特徴的で、郡上おどりは日本三大盆踊りの1つに数えられます。
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↑郡上おどり最終日、始まる前の様子。
岐阜県の中ほどに位置しており、アクセスは少し悪い印象がありますが、名古屋から車で1時間ちょっとです。私も、郡上おどりの最終日に急に思い立って名古屋からバスで向かいました。ファンシー絵みやげを保護するためには、その土地のハレの日に行くのが一番だからです。普段休みがちな土産店も、そういった日には営業している可能性が高いのです。
瀬戸せともの祭から一気に北上して岐阜県郡上八幡へ。本日は郡上おどり最終日。かつて土産店だった商店から当時の暖簾を譲り受け、郡上八幡城にて掲げました。#ファみ活 #ファンシー絵みやげ pic.twitter.com/GxgtpCqXZV
— 山下メロ(ファンシー絵みやげ大百科) (@inchorin) 2018年9月8日