暴走族カルチャーにも影響を与えた!?…神風特攻隊と「ファンシー絵みやげ」(1/3)
■ 夏休みと終戦記念日
原爆忌と原爆ドームについての記事でも書いた通り、広島で生まれ育った筆者にとって、夏休みといえば原爆記念日に小学校へ登校し、原爆許すまじといった歌の合唱です。暑くて長い夏休み、家でだらだらとテレビを観ていた子供時代のイメージは、アニメ「タッチ」の再放送などが定番なのですが、8月の前半だけは少し違いました。
8月6日の朝のテレビでは平和記念公園で行われる平和祈念式典が放映され、そしてそこから終戦記念日まで第二次世界大戦を振り返る特番が続くのです。今年もまた夏が来て、積乱雲のごとく湧き上がるのは、降伏に向かう終戦間際の日本の姿。今回は特攻隊について振り返ってみたいと思います。
「紫電改」製造の工場近く、神風特攻隊「白鷺隊」も駐在 特攻隊員の心情、遺書など200点紹介 姫路市平和資料館https://t.co/TfyO3ZUDu6 pic.twitter.com/IxwPpfEhVJ
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) 2017年5月23日
■ 知覧特攻平和会館
終戦の前年から行われた神風特別攻撃隊。神風特攻隊といった略称であれば、みなさんご存じでしょう。特攻隊にまつわる雑貨みやげが存在するとすれば、人が訪れる「特攻隊に関する場所」があって、そこに売店がないといけません。有名なのは、特攻隊の出撃基地である陸軍知覧飛行場があった鹿児島県の旧・知覧町(現在の南九州市)にある知覧特攻平和会館です。
↑知覧特攻平和会館へ向かうバスが出ている鹿児島県指宿市の指宿駅。
↑駅前の土産店では知覧茶も売られている。
おはようございます。
— にとっぺ (@nittope) 2018年8月14日
鹿児島の知覧特攻平和会館に来てます。 pic.twitter.com/gqfI8XuAkv
ここ知覧特攻平和会館では特攻隊にまつわる様々な展示を通して平和について学ぶことができるのです。こちらでも、子供たちが平和学習の一環で訪れることもあるため、やはり特攻にまつわる雑貨みやげが売られていました。
知覧特攻平和公園とは、知覧特攻平和会館を含む周辺のことで、その公園全体のキーホルダーとしています。ちなみに公園が「薩摩の小京都」のように書かれてしまっていますが、「薩摩の小京都」なのは武家屋敷などの街並みが残っている旧・知覧町のことです。
こちらは知覧特攻平和公園に展示されている特攻隊員の像と、特攻機として使用された零式艦上戦闘機(以下、零戦)が浮き彫りになっています。実際に展示されているものであるため、写実的に描写されているのです。