ピアスシール、チャーミングシール…樹脂が重要なヤンキーグッズに「ファンシー絵みやげ」(1/2)

2018/5/4 12:00 山下メロ 山下メロ

■ 80年代に重要だったファンシーシールの世界

1980年代~1990年代に日本全国の観光地にあふれていた雑貨みやげ=「ファンシー絵みやげ」。タオル、湯呑み、暖簾、タペストリーなど色々な商品にイラストが印刷されて売られていました。



中でも商品の数が多いのがキーホルダーです。 金属製、革製、木製、合成樹脂製といくつかの素材のものがありますが、ひときわ多いのが金属製のプレートにイラストが印刷され、その上にエポキシ樹脂でコーティングしてあるタイプです。


↑山口県 Little Bear キーホルダー。


↑このように表面には透明の層が存在し、多くはこのようにラメが閉じ込められている。

当時、透明な合成樹脂は、まるで子供にとっての宝石のような存在でした。筆者もレゴブロックの透明パーツや公園で拾った透明のBB弾などを大事にしていました。

そんな中、特に流行したといえるのがこちらです。


↑合成樹脂を盛りつけたシール。


↑ぷっくりと盛り上がっているのが特徴。こちらはラメ入り。

耳などにピアスの代わりに貼ったりするといった用途から、ピアスシールという呼び名が一般的でしょうか。他にもチャーミングシールやラブラブシール、ラブリーポイントなど色々な名前を各社がつけており、はっきりした名称がないのも特徴です。

当時は総称が無かったこともあり、後に忘れられていった「ファンシー絵みやげ」とも似ていて、多くの人の思い出の品でありながらも、話題にのぼりにくかったという歴史を持っています。

ピアスシールについて筆者の周りでは、当時でさえ特に呼び名がなかったように記憶しているほどです。主に文房具店や駄菓子屋などで売られていました。


↑このように柄が印刷されているものも。


↑イラストが印刷されたものもあった。

このように透明の合成樹脂でコーティングしたアイテムというのは非常に重要でした。この合成樹脂コーティングは、こういったおみやげ雑貨やガーリーな雰囲気の文房具商品だけでなく、ヤンキーカルチャーにおいても重要な役割を担っていました。

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