戌年にNHK大河ドラマ『西郷どん』…「ファンシー絵みやげ」で振り返る西郷隆盛(2/3)

2018/1/26 12:00 山下メロ 山下メロ


■ ファンシー絵みやげ

では、一体どのように西郷隆盛がファンシー絵みやげのモチーフとなっていたのかを紹介しましょう。


↑「西郷でごわす!!」。なぜか軍配の形をしたキーホルダー。

このように、眉毛を太くして丸刈り頭風の額に着物ということで西郷隆盛を表現しています。こちらでは口をへの字にして雰囲気を出していますが、もっとかわいく笑っているものもあります。


↑笑顔。

笑っていますね。しかし、もはやトレードマークとも言える犬がいますので分かりやすいです。おそらく特に可愛がっていた愛犬の「ツン」ではないしょうか。犬までもが同じようにファンシー絵みやげ風にかわいくなっています。チェーンのパーツを付けることで犬を鎖で散歩させている様子を再現しているようです。
↑THE 西郷隆盛。

「THE 西郷隆盛」。ダイソーの商品のようですね、ザ・西郷隆盛。「西」の字があって漢字四文字なので「THE東南西北」も思い出しますね。思い出しませんか?
こちらでは、もはや犬が西郷どんと同じ着物を着て直立しちゃっています。
西郷どんの目も大きく、白目も描写されていますが、それでもなお太い眉毛と丸刈り頭がアイデンティティーを保っていますね。


↑なかよし。

同じイラストを使った別の製品。レザーのベースにメタルプレートを貼り付けていますが、このパール加工が非常に派手です。オーロラ感が、おおよそ西郷隆盛の世界観にそぐわないのがまた良いです。


↑オーロラホルダー。

こちらもオーロラを採用しています。犬と並んで、西郷どんのパートナーとなりがちなのが鹿児島の女性と指す「おごじょ」。ほっかむりをして桜島大根を抱えているイラストが多いです。一般女性で特に奥さんでもないのでしょうけれど、何かとカップルにしたがるファンシー絵みやげの世界では当然カップリングされてしまいます。西郷どんが持っているのは、地元の特産品である焼酎の甕。背景には噴煙のあがる桜島。

自ら「おいどんは薩摩の星たい」と言ってしまう西郷どん。
そして「待って~ 西郷どん!」と言って走っているわりには隣にいるおごじょ。


↑維新の鹿児島。桜型キーホルダー。

男性同士のカップリングもあります。大久保利通とのカップリングが定番です。
こちらはまだ大人っぽいのですが……


↑かごしまのヒーロー。

こちらでは完全に子供……のようですが、大久保どんのヒゲが立派すぎます。そして「かごしまの…」と言いつつキーホルダーは九州全体の形で、なぜか背景にも描かれている桜島だけが、位置にマークと矢印がついています。

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