オーロラがくしゃくしゃ…「ファンシー絵みやげ」で振り返るパール加工(1/2)

2017/11/3 12:00 山下メロ 山下メロ


お久しぶりです。平成元年あたりのカルチャーを発掘調査している山下メロと申します。80年代とも90年代とも違うその時代を、平成レトロとして愛好しております。



当連載では、80年代から平成初期に流行した「ファンシー絵みやげ」から、当時の流行を紹介していきたいと思います。「ファンシー絵みやげ」とは80年代からバブル経済期~崩壊を挟んで90年代まで、日本の観光地で若者向けに売られていた、かわいいイラストが印刷された雑貨みやげのことです。



「ファンシー絵みやげ」については連載第一回をご覧ください。

■ オーロラくしゃくしゃボトル

この連載で、しばらく「男子の分からない懐かしいお土産物」の代表格であるメルヘンタッチの紙モノシリーズである「ファンシー絵はしカ(絵はがき、しおり、カードセット)」を紹介してきましたが、同じくらい「女子しか思い出さないアイテム」と位置付けているのが、オーロラくしゃくしゃボトルです。


↑これがオーロラくしゃくしゃボトルのキーホルダー。中に水が入っている。

こんなネーミングはどうかと思うのですが、水たまりに浮いた油のような虹色を見せるオーロラ素材が、くしゃくしゃになって水の中に入っているだけなので、こう呼ぶしかありません。しかしこの商品について聞くと「おぼえてる!」「むかし買った!」という女性が多く、どうも人気商品だったみたいですね。

これだけだとお土産物という感じがしませんが、そもそもミニボトルタイプのキーホルダーは地名をプリントしづらいようで、あまり地名が書かれていないのです。それを克服したのが次に紹介する、「木札の下に2つボトル」というシリーズです。


↑三浦半島、浄土ヶ浜、富山、長瀞、富士山と全国各地に存在しました。

こんなネーミングはどうかと思うのですが、「木札の下に2つボトル」としか言いようがないのです。ボトルの中身はさまざまなのですが、ほとんどが片方のボトルはオーロラくしゃくしゃで、もう片方は花と小石なのです。完全に意味がわかりません。

1つだけなら、その土地の小石かな?……とも思うのですが、こうして集めてしまうと、どうも日本のどっかでまとめて作ってそうな気がしてきますね。上の部分に「〇〇の石」「〇〇の水」という表記がありますので、一応その土地で拾ったのかもしれません。

水についてはすでに蒸発していますが、水だけだと味気ないのでオーロラをくしゃくしゃにして入れたのでしょうか。

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