魔女やゾンビはもう古い?日本人なら「妖怪ハロウィン」百鬼夜行パレードが新しい
ここ数年で、一大コスプレイベントとして一気に定着したハロウィン。
魔女やゾンビやカボチャのお化けの恰好はそれなりに楽しいけど、結局は洋モノ、日本人にはどこか取って付けた感がありますよね。
でも今年は、そんなハロウィンでも日本人のDNAがウズウズするようなイベントがあるというのです。その名も
第1回 お江戸のハロウィン ~妖怪大集合~
日時は10/28(土)14:00~20:00。
会場となるのは墨田川にかかる唯一の人専用の橋、桜橋。
墨田川周辺は江戸文化の中心地。
江戸時代の人々も仮装が大好きだったそうで、昔の浮世絵に描かれていたり、中には野菜の恰好をした人もいたんだとか。
由緒正しき「和コスプレ」の本場で、思い思いの妖怪姿で練り歩く「百鬼夜行パレード」が今回のメインイベント!
「百鬼夜行(ひゃっきやこう/やぎょう)」とは、深夜に恐ろしげな姿形の鬼や妖怪が列をなして出歩くという言い伝え。平安~室町時代以降、さまざまな妖怪の姿がたくさんの絵巻物に描かれてきました。
今回は自分たちが妖怪になりきって「夜行=パレード」です!何も道具が無くても会場で衣装を借りられたり、妖怪メイクができるので体一つで参加OK。
もちろん自分が好きな妖怪や馴染みの妖怪、例えば「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」のキャラに成り切るも良し。
さらに妖怪仮装コンテストの優勝を狙ってユニークな妖怪を選ぶのもいいかも。
参考になりそうなのが “お江戸の妖怪カタログ” ともいうべき 「百怪図巻」や松井文庫所蔵の「百鬼夜行絵巻」。ユルい・キモカワ・癒されるの三拍子そろった妖怪たちのオンパレードです。ちょっとピックアップしてみると…
▲山びこ(幽谷響)
▲ぬっぺっぽう(ぬっぺらぼう)
▲どうもこうも
▲猫また
▲白うかり
▲一目坊
▲あすこここ
中にはどう仮装すればいいのか不明な人や、ツッコミどころ満載な人もいるけど、観客を混乱に陥れるパンチ力は充分。
いやいや、もっとオシャレ番長的な妖怪がいい!とお思いのあなたには、土佐お化け草紙に出てくるという、こちらなんかいかがでしょう。
▲山爺(または山父)
何ともモダンな柄の着物!高下駄の黒と、首に巻いた同色の黒スカーフみたいなものが差し色で効いてます。
以前、「アロハシャツを着ているよう」「ピカソが描いたみたない顔」とTwitterで話題になった“お江戸のファッションモンスター”こと妖怪・着飾もオシャレすぎ妖怪ですね。
画像は、わが国に渡来し、またたく間にはびこった珍獣「着飾」。破産をもたらす「誠に恐ろしきけだもの」で、習性はいつも上を見ていて無い袖を振りたがる、見栄っ張りで、贅沢好きだそうです。今なら、さしずめファッションモンスターかな? pic.twitter.com/RMOah8p8JK
— 国立公文書館 (@JPNatArchives) 2015年12月13日
親近感にあふれ愛着がわく日本の妖怪たち。
バラエティーがありすぎてどんな仮装をするか迷ってしまうけれど、百鬼夜行パレードの他にも
・親子で楽しめる提灯づくり体験
・会場に潜む妖怪を探し出せば賞品が貰える妖怪ハント
・妖怪がテーマの飲食ブース
・妖怪たちによる妖怪つな引き などのお楽しみも盛りだくさん。
今年は隅田川のほとりで「お江戸のハロウィン」を思いっきり楽しんでみては?
■第1回 お江戸のハロウィン ~妖怪大集合~
公式Facebookページ
https://www.facebook.com/edohalloween/
開催日:2017年10月28日(土)
開催時間:14:00~20:00(雨天決行・荒天中止)
開催場所:
山谷堀広場(浅草会場)
14:00~ 仮装レンタル、妖怪メイク、手作り提灯体験、妖怪撮影、飲食ブース
16:50 百鬼夜行パレード集合時間
17:00~ 百鬼夜行パレード
桜橋(墨田会場)
17:00~ 百鬼夜行パレード(山谷堀広場に集合し、桜橋までパレード)
18:00~ 妖怪仮装コンテスト
19:00~ 妖怪つなひき
ちなみに…妖怪さんの中では断トツに琵琶の付喪神
…誰よりもがんばってる「琵琶ぼくぼく」さんがスキ☆
(いまトピ編集部/鈴木)