芸術の秋到来、上野でアート三昧!穴場中の穴場は「○○展」

2017/9/27 11:33 Tak(タケ) Tak(タケ)


秋色が次第に濃くなり、爽やかな季節を迎えました。気が付けばもうあと数日で神無月。いよいよ本格的な芸術の秋がやって来ます。

お出かけの計画は、もう立てていますか?過ごしやすい季節ではありますが、それもひと月ちょっとしかありません。寒い寒い冬が手をこまねいて待っています。



何処へ行ったら分からない!という方。「迷ったら上野へ行きなさい。」とダンブルドア校長先生も言っていましたよね。上野に行けば必ずお気に入りの展覧会に出会えるはずです。

もう既に9月から始まっている展覧会もありますが、中々一目で分かる上野公園展覧会情報ってないものです。上野観光連盟のサイトも更新がのんびりしていて、使えそうで使えません。

そこで、僭越ながら今年の秋に上野で開催中もしくはこれから始まる展覧会をまとめてご紹介したいと思います。

とにかく今年の上野は、いつも以上に見応えのある、見逃せない展覧会が目白押しです。一日で観てまわるのは難しいので、どれをいつ観に行こうか頭の中で計画立てながらみて下さいね。

上野駅から近い順に紹介していきます!




「北斎とジャポニスム
HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」

会期:2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
会場:国立西洋美術館


「ガレとジャポニズム」に関する展覧会はこれまで何度か開催されてきましたが、浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)がヨーロッパ芸術に与えた影響について、北斎作品とモネやドガなど印象派の作品を同時に展示しながら、その関連性にを探る展覧会です。




「怖い絵」展
会期:2017年10月7日 (土) 〜 12月17日 (日)
会場:上野の森美術館



中野京子氏のベストセラー『怖い絵』が展覧会になって登場します。夏に兵庫県立美術館で開催され炎天下の中何時間もの待ち時間が発生した超話題の展覧会がいよいよ上野にやって来ます。ロンドン・ナショナル・ギャラリーの至宝「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は絶対にこの目で観ておきたい一枚です。




「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」
会期:2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)
会場:東京都美術館



西洋美術館の「北斎とジャポニズム展」とセットで観たい展覧会です。日本美術がファン・ゴッホに与えた影響をさまざまな角度から検証。ファン・ゴッホ美術館全面協力で開催されるゴッホ好きには待ちに待った内容の展覧会です。アルルで描いた「寝室」やミレーと印象派の影響をダイレクトに示す「種まく人」など今からワクワクしますね。

尚、10月9日(月・祝)までは「ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション」を開催しています。まだご覧になっていない方、徽宗「五色鸚鵡図巻」だけは何が何でも観ておきましょう。今後の絵画鑑賞の肥やしになります。




「古代アンデス文明展」
会期:2017年10月21日(土)~2018年2月18日(日)
会場:国立科学博物館



南アメリカの太平洋岸にかつて栄えた9つの文化とその遺跡。それらを1994年から5回に分けて紹介してきた展覧会の集大成となるのがこの「古代アンデス文明展」です。シカン、インカ、ナスカ…いずれも太古の夢とロマンがぎっしりと詰まっている胸躍らせる名前です。これは混雑必至でしょうね~アートファン以外も大勢観に来られるはずです。




特別展「運慶」
会期: 2017年9月26日(火)~11月26日(日)
会場:東京国立博物館



興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」。SNSや駅の広告で目にしない日はないほど運慶、運慶、運慶の大合唱。関連書籍も数多く出されまさに運慶ブームの様相を呈しています。これだけ騒がれると天邪鬼な気持ちが働きかねませんが、「観に行かない。」なんて選択肢は用意されていません。秋だけでなく、今年マストな展覧会であること間違いなしです。




シルクロード特別企画展 「素心伝心」
クローン文化財 失われた刻の再生

会期:2017年9月23日(土)~ 10月26日(木)
会場:東京藝術大学大学美術館



タイトルやチラシが怪しいので二の足を踏んでしまう方も多いかもしれませんが、この展覧会こそ今年の秋の上野の穴場中の穴場なのです。先日この展覧会に足を運びいたく感動しました。詳しくはブログを読んで下さいませ。

弐代目・青い日記帳「素心伝心」

また藝大美術館では10月下旬からこちらの展覧会が続いて開催となります。




東京藝術大学創立130周年記念特別展
「皇室の彩(いろどり) 百年前の文化プロジェクト」

会期:2017年10月28日(土)-11月26日(日)
会場:東京藝術大学大学美術館



さて、さて主だった美術館・博物館のこの秋注目の特別展を列挙して来ましたが、いかがでしたでしょうか。あらためてこうしてみると上野ってやはり今でも文化の一大スポットであることよ~く分かります。

少し、足をのばすと台東区立朝倉彫塑館もあり、そこでは「猫百態―朝倉彫塑館の猫たち―」(12月24日まで)と題した猫好きにはたまらない展覧会を開催しています。



「猫百態―朝倉彫塑館の猫たち―」



また嬉しいニュースとして、上野地区の文化施設を網羅した共通入場券「UENO WELCOME PASSPORT」が、2017年10月1日より販売されます。

「UENO WELCOME PASSPORT」は、東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、上野動物園、旧岩崎邸庭園、東京都美術館、下町風俗資料館、朝倉彫塑館、書道博物館、上野の森美術館の10施設の常設展等に、利用期間中に各1回入場できます。

今年から、特別展も観られるタイプのパスポートも販売となります。詳しくはこちらでチェックしてみて下さい。毎年とても洒落たデザインで手にしているだけで嬉しくなります。

弐代目・青い日記帳「UENO WELCOME PASSPORT」

そうそう、売れに売れている小学館『ニッポンの国宝 100』創刊第2号の特集は運慶!そして驚きの豪華ポストカードブックが付録です。もうお手元にありますよね。


週刊ニッポンの国宝100 2 金剛力士像/松林図