■ 宮島のファンシー絵みやげ

そんな宮島で、広島カープの黄金時代に売られていたファンシー絵みやげはどういったものがあったのか紹介しましょう。



まずは「宮島さん」でおみくじを引く神主さんが描かれたファンシー絵みやげキーホルダーたちです。全国の有名な神社の参道でファンシー絵みやげは売られていましたが、実は神主さんや巫女さんが描かれた商品は少ないのです。営利目的でモチーフとすることに対して、あまり許可が下りないのかもしれません。


↑「神主くんと巫女ちゃんだよ！」とローマ字で書かれている。もはや威厳も何もないので、これは販売停止措置がとられてもおかしくない。


↑ファンシー絵みやげキーホルダーは主線のみベタ塗りが基本で、細かいタッチは表現されないが、こちらは網点で濃淡が表現されていて大変に珍しい。


↑サンリオの映画「キタキツネ物語」？…しかし「北狐」と漢字で書くのも珍しい。そもそもキタキツネは本州にはいないし、北海道の固有種なのになぜか椰子の木とサーフボード積んだワーゲンというビーチのイラスト…。


↑シールで「宮島の旅」と貼られている。

そして厳島神社の海上社殿を整備した平清盛が宮島のモチーフとして一番多く使われています。


↑あの非道ともいわれる平清盛もまるで子供のように描かれている。


↑狙いを定めてる片目も、まるでウィンクに見える。右のように「MIYA JIMA」とスペースで区切るのも珍しい。


↑なぜかピースサインをして「ピース！」。広島のキーホルダーに書かれがちな、平和を意味する「PEACE」とかけているのか。


↑黒地にネオンカラー。「清盛くんのような勇者になれるかな？」という問いかけ。「勇者」という呼び方にドラクエを感じる。これが何を意味しているかは裏を見るとわかる。


↑なんと迷路である。これを10秒でとければ平清盛のような勇者というのもどうなのか。しかも「迷子になったシカさんを鳥居まで連れ戻そう…がんばれ清盛くん」。いやいや平清盛に何をさせているのか……。


↑この暖簾、巫女さんが「KIYOMORIさま♥」というラブレターを持っているが、平清盛は浮世絵のような女性にラブレターを渡そうとしている。いや、3人とも絵のタッチ違いすぎ。

では、最後にこちらをご覧ください





では、また次回。

（文と写真：山下メロ“院長”）

■ 保護のお願い

私は全国の観光地で保護活動を行っていますが、現地から消滅したファンシー絵みやげについては、皆様の家に残されたものが頼りです。もしご実家などの学習机の引き出しの中に眠っているものなどが見つかりましたら、是非ともご一報ください。ハッシュタグ #ファンシー絵みやげ での報告も待ってます。



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スチャダラパーBoseさんの番組『さきどりBose』に出演いたしました。GYAO!にて無料で視聴いただけますので、リンク先より是非ご覧ください。

さきどりBose　＃18（番外編）　
山下メロがやってきた ファンシー絵みやげをご紹介！

　　　
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