今から始めるプラモデル作り 第3回 スプレー塗装編

2017/7/12 17:00 ブーストマガジン ブーストマガジン
連載形式で、プラモデルの作り方を教わっていく本シリーズ。講師のオオゴシトモエさんは、数少ない女性プロモデラーとして活躍中で、なんとこれまでに制作したプラモデルは1,000体以上。2000年にプラモを作る企画に参加したことがきっかけでプラモデルの魅力に開眼。以来、メディア露出のある女性初のプロモデラ―として多方面で活躍を続け、今年で18年目を迎える。


オオゴシトモエさん

>>今から始めるプラモデル作り 第1回 工具・塗料編はコチラから<<
>>今から始めるプラモデル作り 第2回 接着編はコチラから<<

第1回ではプラモデル作りに欠かせない道具集め、第2回では組み立てと、プラモ作りの基礎を紹介してきた。第3回からは、いよいよ本格的な作業に突入! プラモの塗装から汚しまで、よりリアルに雰囲気を出すための方法を紹介していく。モデルとして使うのは、前回と同じ、1/35ミリタリーミニチュアシリーズ「アメリカ戦車 M4A3E8 シャーマン イージーエイト(ヨーロッパ戦線)」だ。

今回は、プラモ全体を塗装するスプレー塗装をメインに紹介する。「スプレー塗装なんてただプラモを持って、バッと吹きかければいいのでは?」と思ったそこのアナタ。実は、スプレー塗装は、始める前の準備段階が最も重要なのだ。準備をいかにきちんとするかが、塗装の仕上がりを大きく左右する。まずは以下の必要なものを揃えよう。どれも100円ショップやコンビニなどで手に入る身近なものばかりなので、ぜひ揃えてもらいたい。


左上からボトル缶、ガムテープ、塗装用スプレー、手袋、マスク(手袋とマスクは100円ショップのもの)

1. まずはスプレー塗装用の“簡易ブース”を作ろう

スプレーをする際、塗料は霧状になってかなり広範囲に散る。臭いもかなり強いので、締め切った部屋でやるのは絶対NG。必ず窓を開けて換気しながら行うようにしよう。また、スプレー塗装の際に欠かせないのが段ボール箱と新聞紙。新聞紙を丸めたものを4つほど段ボール箱に詰めて、その中に手を入れてスプレー塗装を行う。


中に新聞紙を入れないと、段ボール内で霧状に舞ったスプレーが滞留し、吸い込みやすくなる危険がある。必ず新聞紙を入れること

2. 塗装するパーツに“スプレー用の持ち手”を接着する

塗装するパーツを直に手で持ってスプレーするのは絶対NG。手のあとがパーツについて、塗装にムラができてしまう。スプレー塗装を行う際は、以下のようなボトル缶とガムテープが役に立つ。ガムテープを丸めて蓋につけたら、その上に塗装するパーツを接着しよう。こうすれば、プラモに直接触れずにスプレー塗装ができる。


持ち手を持ってスプレーすれば自分の手も汚れずに済む。ボトル缶は、飲み口の広いものが使いやすい


細かいパーツは、割り箸と目玉クリップをガムテープで接着して持ち手を作ろう。模型店で売っている乾燥台に差しておけば乾燥も楽に。乾燥台は発砲スチロールでも代用できる

3. ブラシでパーツ表面のホコリを払う

塗装ブースも持ち手もできたら、いよいよスプレー開始…といきたいところだが、まだ大事なステップが残っている。プラモをよく見ると、パーツの表面にホコリが付着していることがあるので、それをブラシで綺麗に掃除しよう。こうすることで、塗装した際に表面がデコボコになるのを防ぐことができ、滑らかな表面になる。


今回使用したのは、100円ショップで買えるお化粧用のブラシ。無い場合は、大きめの筆でも代用できる

4. 缶スプレーはプラモから15cmほど離して吹きかける

ここまでできたら、いよいよスプレー塗装を開始しよう。缶スプレーは中のガスと塗料が十分に混ざっていないまま使うと最後まで使い切れなかったり、色ムラができてしまうので、50回~100回ほど振ってから使用する。吹き始めはどうしても塗料にダマができるので、吹き始め直後はプラモに吹きかけないように。なお、今回の塗装は撮影のために白背景で行っているが、読者の皆さんには、スプレー塗装用の簡易ブースを使って塗装することをオススメしたい。


スプレー塗装の際は必ず手袋とマスクを着用する。服が汚れる場合があるので、必要ならばエプロンを着用するとよい


スプレーは近すぎると塗料が垂れる原因になり、遠すぎると塗料がざらざらになってしまい、うまく塗装できないので、綺麗に仕上がる15cmの距離を保ちながら吹きかける

5. スプレーは均一になるように吹きかける スプレーは、素早く横方向にスライドさせながら使用する。強く吹きすぎると塗料が垂れる原因になるので、あくまで均一に吹きかけよう。一回目の塗装が終わったら、乾くまでしばし10分ほど置いておく。2度目、3度目の塗装は、プラモが塗料で濡れている状態では行わないようにすること。


吹き始め直後はプラモに吹きつけないように気を付ける


強く吹きかけるとムラができてしまうので、素早く横方向にスライドさせることを心がけよう

6. 乾かしながら、塗り残しがないか確認する

塗装が終わったら、風通しの良い場所で30分~1時間ほど乾かそう。この際、プラモの下部や脇などに塗り残しがないかを確認する。


塗装が完了し、乾かし終わったプラモ


まだ塗装していない左のものと比べると、その違いは歴然。塗装したことで渋さが増し、一気に戦車らしい雰囲気に。見た目もより引き締まっている

次回の記事では、プラモデルをより本物らしく変身させるのに欠かせない細部の塗装、そしてデカール貼りについて紹介するので、楽しみにしていてほしい。

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