100年前の美女の残像…ミュシャのモデルだったと言われる女性の写真まとめ

2017/4/27 10:50 星子 星子





2017年3月8日(水)から6月5日(月)まで、国立新美術館(東京・六本木)で、アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナーの 『ミュシャ展』 が開催され、大盛況を博しています。

可憐で繊細な色使いときらびやかな装飾・流麗な曲線に彩られた女性の肖像は、100年以上たった今も人々を惹きつけます。

そんなミュシャを発掘し、自らの舞台『ジスモンダ』のポスターを描かせることによってスターダムに押し上げた大女優 サラ・ベルナールや、

彼女のライバルとも言われたフランス人バレリーナの クレオ・ド・メロード



をはじめとするスターの肖像を描いたことでも有名なミュシャですが、中には、今となっては名前の分からないモデルも数多くいます。

今回は、そんなミュシャのモデルだったと噂される1世紀以上前の美女たちの写真をご紹介します。


■玉座のような椅子に座り女王然とした気品を漂わせる女性。後に紙幣にも印刷されたイラストのモデルのようです。



■黒い布を被った宗教画のような女性。神秘的な雰囲気の美女です。



■ブーツだけ身につけた裸婦。エロスよりもスタイリッシュさを感じます。



70年以上後の世で、写真家ヘルムート・ニュートンが撮影した女優シャーロット・ランプリングのヌードを思い起こさせる構図です。



■黒髪のセクシーな美女にポージング指導する白髪のミュシャ。



■刀のような長い棒を持つ勇ましい女性。



アップで見ると、クールで印象的な瞳をしています。



■鏡の前で肩をはだけたモデル。華奢な肩甲骨がフェミニン。



■花柄のドレスでポーズをとる女性。ほとんど肌を見せていませんが、布に覆われたボディラインに色気を感じます。



■彫刻のような肉体美の裸婦。



いずれも19世紀末から20世紀初頭に撮影されたと思われる写真です。彼女達のバックグラウンドや、その後どのような人生を送ったのかは定かではありませんが、近未来的でモダンさと古風な神秘性を併せ持つ佇まいに、ミュシャのモデル選びのこだわりが感じられます。


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(星野小春)