【とってお喫茶】50年も営業、紫の扉の忘れがたいほどレトロな純喫茶とは(2/2)
オレンジの照明とグリーンの椅子そして紫の色ガラス扉という配色の妙。
壁一面に完成したジグソーパズルが飾られているのがなんだかチャーミング。お店の歴史と共に増えていった店主やお客様の趣味の世界を覗けるのも喫茶店の醍醐味。
「ミルクメロン」というメニューはあまり見かけません。この日は、小布施の栗落雁や栗羊羹などがおつまみについてきて、ほんのり甘いミルクメロンと長野の甘味を同時に味わえました。
厚みのあるグラスが歴史を物語る…ママさんに伺うと50年営業されているとのこと。
「ロン」というのはご主人のお兄さんが読まれていた本に登場する犬の名前からつけたそうですが、麻雀好きな人だったそうで、そちらの意味もあるのかも、と教えてくださいました。旅先ではそこの土地の方と少しでもお話ができると、うれしいもの。
こういう素敵なお店を求めて若者がたくさん来るんじゃないですか?と尋ねると、「来ないこない、昔のお客様が多いかな」とおっしゃっていました。
忘れがたいほどレトロな純喫茶。この雰囲気とママさんとの会話を楽しみに必ず再訪したいと思います。
レモン糖度 95
純喫茶ロン 長野県長野市南長野西後町1585
次回は“山の中の純喫茶”です。お楽しみに。
(文と写真:レモン糖の日々)
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