【とってお喫茶】喫茶店のマッチ(連載 第二回)2/2
なじみのサイズが出てきました。
なんと、この長い箱の中には二つのマッチ箱が入っているというしくみ!
たくさんの喫茶店を訪れた私でも初めて見るタイプのマッチ箱。
看板やお店にオリジナルのキャラクターが描かれている喫茶店を見つけると、もしかしてグッズがあるんじゃないか?という期待を込めて入店します。ここでいうグッズというのはマッチ、コースター、ナプキン、ストロー袋、おしぼり袋など。
マッチと同様その他のグッズもオリジナルであるお店はすごく少ないのです。
ミーティアは屋根のところに流れ星に乗った妖精?のキャラクターと「meteor」の書体がファンシーだったので、期待に胸が膨らみました。
テーブルの上にはあのキャラクターが描かれた灰皿、そしてマグカップ!
これはきっと…
外観から想像していたカラーとは違ったけれど!
このマッチ箱やイラストについて伺うと、今の店主が3代目で詳しいことは分からないそう。そして、なんと今年の12月25日をもって改装のため閉店し、4代目の店主にバトンタッチする予定なのだとか。
もしかすると、このファンシーなキャラクターのマッチに会えるのも、あとわずかかもしれないし、イラストの作者が謎のまま引き継がれるかもしれない。
バリエーション豊富なモーニングや名物のスパゲティ、そして「グリーンランドソーダ」はそのまま健在なのか!?確かめるために、また改装後も訪れてみたいと思っています。
喫茶店好きな人はご存じだと思いますが、かつてほぼすべての喫茶店がお店の名刺代わりにマッチを制作し、レジ横に山のように置いていたり、おつりと一緒に手渡したりしていたはずなのです。
しかし、一度作ると何千個という単位であること、コストがかかることや世の中の禁煙ムードなどなどから、今あるマッチがなくなったらもう作らないというお店がほとんど。いまや残っている方が奇跡で、昭和の遺産となっています。お会計の際に「マッチはありますか?」と聞いてみると、思わぬ出会いがあるかもしれませんよ。
レモン糖度 80
「ミーティア」愛知県小牧市三ツ渕1692
次回は、「きゃわいい○○喫茶」(予定)
お楽しみに。
(文と写真:レモン糖の日々)
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