20年に1人のアラフォー清純派アイドル?Eテレ岡田ひとみの清楚な色気

2016/11/24 11:10 星子 星子





“千年に1人の美少女“、と評され人気を博した橋本環奈が登場してからしばらくの間、アイドルの間で“何千年に1人”というキャッチフレーズが流行していましたね。

確かに美少女ながら、「いくらなんでも2千年は……」と突っ込みたくなる煽り文句が賛否両論で、瞬間的に話題になってバラィティ番組を一巡する。そんな高すぎる神輿に乗せられた美少女が、TV画面の中で“賛”と“否”の揺れに対応しきれず、危ういバランスでブレる姿にハラハラしてつい応援してしまう……という、担ぎ上げた関係者にしてみれば「してやったり」の心理になった筆者としては、便乗の割には効果を上げたプロモーションに思えました。



■控えめに言って20年に1人の逸材? 36歳の美しき子供番組のお姉さん


一転して、今回はご紹介する美女は、ご本人のキャラクターにあわせてごく控えめに“20年に1人のアラフォーアイドル”、と表現させていただきたいと思います。ご紹介したいのは、NHKの教育番組Eテレ『ニャンちゅうワールド放送局』で子供達の“おねんどお姉さん”として活躍中の、岡田ひとみ36歳です。



20年に1人、という表現は、20年間彼女以上の美女がいなかった……という意味ではなく、アラフォーで、こんなにも清純派アイドルキャラがハマる人物がかつていただろうか? あえて言うなら、アルバム『永遠の少女』を発売した頃の松田聖子位では? という個人的主観でザックリとつけさせていただきました。




■一度アイドルを休止して技術を身につけた職人技

岡田ひとみは、1980年11月7日生まれの36歳。公式プロフィールによると、1998年、文化放送のオーデション番組に合格して芸能界デビューを果たしたものの、その後1年間、活動を休止。ねんどによるミニチュアフード制作を独学で始め、2002年、史上初のねんど職人+アイドル“ねんドル”宣言をしてから、子供番組の“お姉さん”として快進撃を始めました。



35歳以上の美魔女、美人女優は当たり前の昨今でも、ここまでポップでキュートなコスチュームが似合い、アイドル風のガーリーさに嫌味がない“お姉さん”は、唯一無二に思えます。



80年代アイドルのお姫様感と、60年代モデルのSF風味をMIXしたような衣裳や、チャイナ娘のようなツインのお団子ヘア。TV番組の中で繰り出す「うふふ♪」、「ですわ♪」、といった甘い言葉も「ぶりっこ」という感想すら入るスキの無い完成度で、ひたすら子供達の夢の世界の住人を演じるプロ。さかなクンやふなっしーのように、ゆるキャラに見せかけた1人の職人です。




■おねんどだけでなく教育のスペシャリストに?

加えて彼女は、ミニチュア粘土細工職人としての腕も確かなだけでなく、チャイルドマインダー、食育インストラクター、小児MFAの資格を持つ、教育のスペシャリストでもあります。



さらに、岡田ひとみが稀有の存在たる所以のひとつが、過剰なまでにファンタジックな世界観を押し出した“キャラものアイドル”にも関わらず、生来の品の良さや清潔感がにじみ出て、全国のお父さんたちの間で「大人の色気がある!」と人気沸騰中ということです。どこか“憧れの保育園の先生”を思わせる母性に魅了されて、Eテレを録画する男性陣も少なくありません。



おねんどをコネコネする手指の先まで優雅で、そんな手から魔法のようにキュートな粘土細工が飛び出す過程そのものがまさにアート……。



前述の“数千年に1人のアイドル”が高すぎる神輿に乗せられて担ぎ出されたように見えるのに対し、岡田ひとみは、得意の“おねんど”で自分専用の“お神輿”を作ってしまったのではないかと思えるブレない安定感で、見ているほうも心地よく感じます。

そして、“世間の戸惑い”という揺れをものともせず涼しい顔で歌い踊るポテンシャルと、年相応なのに愛らしい容姿。あまたいる美しいアラフォー“元アイドル”をかき分けて探しても、そう簡単には見つからない逸材です。



■80年代アイドルのようなキュートさにパパも子供もメロメロ

女子アナウンサーのようなおっとりした佇まいと、前衛的なキャラクター。そして、時に自然と舌足らずになる少し抜けた部分も残しながらふんわり微笑む姿に大人も子供も釘付けに……。

キャラ設定に従順に“ファンタジックなおねんどお姉さん”を演じている中、ふとした瞬間、36歳らしい知性がにじみ出た横顔を捉えた1枚も。



小首をかしげて繰り出す「ひとみこまっちゃう」などのセリフは80年代アイドルの影響を感じます。



過去記事   「ポスト松田聖子だった美少女・沢田富美子が数十億の資産を築くまでの波乱の半生 」 でもご紹介した、容姿も歌唱力も抜群で、ポスト松田聖子として売り出されながら、イメージガールを務めるモスクワオリンピックのボイコットや、お嬢様的なキャラクターが時流にあわず芸能界を去った伝説のアイドル、沢田富美子に少し面差しが似ていることも、80年代アイドルおたくの心を鷲掴みにします。




11月に入って、元『Berryz工房』の人気メンバー、ももち、こと、嗣永桃子(24)が芸能界引退を発表し「幼児教育について改めて勉強に専念し、いずれお仕事にできればと……」と語り話題になりました。



大学卒業と同時に教員免許を取得しているももちですが、歌もダンスも巧みで「許してにゃん」など、ポップな決め台詞も迷いなくキメるプロ意識の強いアイドルでもありました。幼児教育、というと、幼稚園や保育園の教諭や経営を想像しがちですが、岡田ひとみのように、なにか新たな一芸を引っさげて、いつか教育番組で顔を見る日が来るのではないか……と楽しみにしてしまいます。


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(星野小春)