失われた美の残像……約100年前の民族衣装少女6人

2016/11/17 10:40

美女

今年に入って、1世紀以上孤立して暮らしてきたと言われる“非接触部族”マシコ・ピロ族の存在が話題になりましたが、1世紀前と言えば、20世紀前半。世界には、“非接触”でなくとも、独自の文化を守る民族や部族が今よりはるかに多かった時代。嬉しいことに、そんな神秘的な時代にもすでに、写真の技術は普及していました。今回は近くて遠い100年前の、民族衣装の少女たちの画像をご紹介します。

■目力の強さに色気を感じるマケドニアの少女

20世紀前半のマケドニアの女の子。マケドニアは現在の、マケドニア共和国、ギリシャ、ブルガリアにあたる地方です。分厚い布か革で作られたように見える三角形の帽子には大ぶりのビーズ状の装飾具が複数飾られ、衣装には立派な刺繍が施されています。少女の目力の強い美貌も相まって、勇ましく高貴に見えますね。

A Macedonian girl from #Greece | Early 20th century | Traditional Greek #costumes | #Culture #Macedonia pic.twitter.com/71hUnsM1nE
— Voice of Macedonia (@Macedonia_Gr) 2016年10月18日

■目鼻立ちのハッキリしたハンサムなペルシャ女性

19世紀から20世紀初頭に撮影されたと思われる、ペルシャ（現在のイラン）の少女。凝った装飾が施された衣裳はもちろん、頭に載せた王冠やイヤリング、ブレスレットや指輪まで纏った“正装”といった趣で、キリリとした顔立ちからも気高さを感じる1枚です。

Persian girl. Late 19th to early 20th century Iran. pic.twitter.com/RAZj09Ahb0
— shugmonkey (@shugmonkey) 2014年7月29日

■健康的で素朴な愛らしさのラオスの女の子

打って変わって、20世紀初頭に撮影されたラオスの少女は素朴な愛らしさに溢れています。ふっくらと肉付きの良い二の腕を出した軽やかな布の衣装は熱帯らしく、高く結い上げたお団子ヘアと籠の鞄、健康的な素足に、東南アジアの楽園らしい豊かさを感じます。

French postcard of a young Lao girl, early 20th century. pic.twitter.com/PetUwOpjRg
— thaoworra (@thaoworra) 2014年1月27日

■綺羅びやか ……ドレス姿のバクダット貴族の娘

下記は、19世紀後半のバクダッド貴族の娘とされる写真です。花嫁のような美しく透けるヴェールとレースの施されたドレスは整った顔立ちによく似合っており、さりげなく手を置いている家具も豪華で、身分の高い女性であることが伺えます。

الزي النسائي البغدادي لزوجة احد الوجهاء في اواخر القرن التاسع عشر
An aristocratic Baghdadi woman,
late 19th century#Iraqzaman pic.twitter.com/Qev5wETM40
— Cindy (@CindyYassen) 2016年10月15日

■日本人好みの美少女は鼻ピアスで姿で…

前回の記事「このあどけない子はもういない？　約100年前の女の子写真まとめ」でもご紹介した、ネパールの民族衣装の少女は、日本人好みのシュッとした小顔の美少女です。煌びやかなヘッドドレスや鼻のピアスに、隣国のインド女性に通ずるエキゾチシズムを感じます。

Portrait of a Nepali girl, early 20th Century pic.twitter.com/SvsjK3C9Ue
— Abhay K. (@theabhayk) 2016年9月24日

■ジブリアニメみたい？　凛として清楚なロシア金髪美女

冒頭の写真でもご紹介した、ロシアの伝統的な民族衣装をきた金髪の少女。『スタジオジブリ』のアニメに登場する少女のような、凛とした清淑さを感じます。牧場で撮られた写真に華美な装飾はなにもなく、ヘアスタイルも服装も質素ではありますが、それだけにいっそう、ロシアらしい美しい刺繍と、若い透明感が際立ちます。