公文書や重要文化財がダウンロードし放題!「国立公文書館デジタルアーカイブ」がすごい
独立行政法人国立公文書館(国立公文書館)を利用したことはありますか?
日本政府の行政機関等から移管された、歴史資料として重要な公文書を保有し、一般に公開している国立公文書館は、東京国立近代美術館のとなりにあります。
http://www.archives.go.jp/
とってもお堅いがイメージあるかもしれませんが、国立公文書館の所蔵資料(明治時代以来の公文書が約60万冊超)は、一般の人でも閲覧室において自由に閲覧、写真撮影が出来るのです。
更に今年(2016年4月1日)から、より利便性が増してネット上でも検索、閲覧、ダウンロードが可能となりました。
“「国立公文書館デジタルアーカイブ」は、インターネットを通じて、「いつでも、どこでも、だれでも、自由に、無料で」、館所蔵の特定歴史公文書等の目録情報の検索、公文書や重要文化財等のデジタル画像等の閲覧、印刷、ダウンロードが可能なインターネットサービスです。”
https://www.digital.archives.go.jp/
たとえば、べたですが、日本国憲法も簡単に閲覧、ダウンロードが出来ます。『週間ビッグコミックスピリッツ』が憲法の小冊子を付録に付けたことで、初めて日本国憲法を読んだという人も多いそうですが、「国立公文書館デジタルアーカイブ」にアクセスすればiPhoneからでも簡便にスムーズに閲覧可能です。
「日本国憲法」
「国立公文書館デジタルアーカイブ」は、「資料を探す、利用する」ための機能として、 辞書機能、省庁組織変遷図等の検索支援機能、分かりやすい階層検索、簡単なキーワード検索を備えており、探し物に素早く到達出来るのが大きな利点です。
また、それらをデジタル画像で閲覧、印刷、ダウンロード等、自由に利用できるのも、これまで日本では考えられなかったことです。やっと情報公開に積極的となって来たひとつの証ともいえます。
簡単に検索し、お好みの部分をこれまた簡単に拡大、縮小自由自在。新しいサービスなので動きもとっても滑らかです。
明治6年文部省刊行の『博物図第4図』
また、「主な資料を見る」ための機能として、 館の主要資料を、カテゴリー別に、マウス操作のみで利用でき、これまた高精細なカラー画像で閲覧、印刷、ダウンロード等、自由に使えます。資料の解説と画像をセットで印刷も可能です。
想像以上に凄いし、使えますでしょ。
一日中見ていても飽きません。国立公文書館さんまさにGJです!!
さて実は、国立公文書館は以前から、Twitterを積極的に活用し、貴重な資料(公文書)の中から、その日、時々にあったものを画像付きでツイートしているのです。
根強いファンも多く、フォロワーも25000人を超えています。ツイートも真面目なものから、テレビドラマ、アニメネタまで実に多岐に渡っています。きっと「中の人」素敵な人なんでしょうね~
7月3日の今日は「ソフトクリームの日」。日本で初めて一般の人達がソフトクリームを口にしたと言われる日(昭和26年7月3日)にちなんで制定されたそうです。画像は昭和46年の農林省の文書「アイスクリーム類の日本農林規格の制定について」 pic.twitter.com/oRr8D4nxcd
— 国立公文書館 (@JPNatArchives) 2016年7月2日
画像は、『徳川実紀』を編纂した成島司直が著者と言われる「視聴草」から芋売・ 茄子売の姿。
— 国立公文書館 (@JPNatArchives) 2016年7月3日
秀吉の発案で名護屋城内で行われた仮装大会でも同じ扮装があったかもしれませんね。 #真田丸 pic.twitter.com/mWEHOBbC3X
天平勝宝八歳(756年)6月21日、聖武天皇の忌日に際し、光明皇后が御遺愛品を東大寺の本尊に奉献しました。同寺の正倉に収蔵されたその品々が正倉院宝物の起こりだそうです。画像は明治14年印刷局刊行の「国華余芳・正倉院御物」より八角鏡。 pic.twitter.com/zUUGJKYNrS
— 国立公文書館 (@JPNatArchives) 2016年6月21日
国立公文書館ツイッターアカウントもしっかりフォローしておきましょうね!
https://twitter.com/JPNatArchives
「国立公文書館デジタルアーカイブ」やツイッターを思い切り満喫したら、リアル国立公文書館にも足を運んでみましょう。入場は無料です。現在こんな面白そうな企画展も開催しています。
平成28年度 第2回企画展 「ようこそ地獄、たのしい地獄」
会期:平成28年7月16日(土)~8月27日(土)
概要:凄惨で残酷、おどろおどろしい地獄の世界――でもどこかちょっぴり楽しそう!? 古代インドを起源とする「地獄」は、仏教や道教と共に日本へ伝来して以降、土着の信仰などと混ざり合い、独特のイメージを形成しました。 本展では主に平安時代から室町時代にかけて成立した様々な古典籍から、古来、日本人が描いてきた「地獄」のイメージとその死生観についてご紹介します。
「暁斎画談」
http://www.archives.go.jp/
お隣の国立近代美術館に鳥獣戯画の動物たちを連れていったレポはこちらです。
・「鳥獣戯画」の動物たちを美術館に連れて行ってみた。
http://ima.goo.ne.jp/column/article/4241.html