「鳥獣戯画」の動物たちを美術館に連れて行ってみた。

2016/6/7 14:00 Tak(タケ) Tak(タケ)


コップのフチ子」で一世を風靡した奇譚クラブのPUTITTO series。
ふなっしーにおそ松さん、ゴルゴ13まで今ではありとあらゆるものがコップのフチにぶら~りする時代に。

そんなPUTITTOシリーズにアートファン待望の「鳥獣戯画」(鳥獣人物戯画)が登場しました。どんなに美術に疎くても、国宝「鳥獣戯画」ならどこかで一度は目にしたことがあるはずです。




そんな日本で最も有名な絵巻、国宝「鳥獣戯画」(鳥獣人物戯画)に描かれたコミカルでユーモラスな動物たちが、今回奇譚クラブのPUTITTOシリーズから発売となった知り、速攻で大人買い。





「鳥獣戯画」に描かれているままの姿の兎(2種類)、蛙(3種類)、猫、猿、合計7種類がコップのフチに!7匹全部コップのフチに集合させて遊んだりしておおはしゃぎ。


コップのフチだけでは飽き足らず、庭に連れだし自然と戯れさせてみると、思った以上に馴染み、やっぱり動物は自然の中でこそ生き生きするな~と感心。









そうこうしているうちに、ウサギがカエルが、「美術館にも連れて行け」と言いだしたので、7匹の「鳥獣戯画」PUTITTOを巾着袋に入れて竹橋の東京国立近代美術館へ行って来ました。


竹橋の駅から歩いてすぐの東京国立近代美術館は、皇居に近い北の丸公園にあります。神保町や大手町の駅からも歩いて行けるアクセスの良い美術館です。 

昭和27(1952)年に日本で最初の国立美術館として開館した東近美は12,000点を超える所蔵品を有しています。1階は特別展に使用されていますが、2階から4階までの常設展「MOMATコレクション」では、いつ観に行っても満足度の高い作品を公開しています。

そして、嬉しいことに常設展示は基本的に写真撮影が可能なのです。




東京国立近代美術館のシンボル的存在である、イサム・ノグチ「門」


アントニー・コームリー「反映/思索」にとても良いリアクションをする蛙

さぁ、展示室へイザ!兎さんそんなに慌てなくても…

平安時代から鎌倉時代にかけて描かれたとされる「鳥獣戯画」の動物たちもおおはしゃぎの様子。これなら連れて来た甲斐があります。


羽づくろいする一群から飛び去ってゆく一羽の鷺を描いた竹内栖鳳「雨霽(あまばれ)」の前で一休みする蛙たち。


2階で開催されている、奈良美智がえらぶMOMATコレクション「近代風景~人と景色、そのまにまに~」や戦争画もしっかり堪能した「鳥獣戯画」ご一行。

美術館って思っている以上に足腰が疲れるものですよね。東京国立近代美術館の2階には「眺めのよい部屋」と称された、皇居を見ながらゆっくりと休める部屋があります。


「眺めのよい部屋」

国立の美術館は日本全国に5館(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館)あります。
http://www.artmuseums.go.jp/

世界遺産登録で盛り上がりをみせている国立西洋美術館よりも長い歴史を有す、日本で最初の国立美術館がここ東京国立近代美術館です。

実は、まだ一度も行ったことがないという方もいるかもしれませんが、行けば必ず満足のゆく作品に多く出会えるはずです。「鳥獣戯画」の動物たちも大満足だったようです。



前庭に設置されている多田美波「Chiaroscuro」で感想を述べ合う蛙たち。


「若冲展」のように何時間も待たされることありません!ゆっくり自分のペースで作品鑑賞出来る贅沢な場所が、東近美です。

ひとりで行っても、「鳥獣戯画」の動物たちと一緒に行っても存分に楽しめること間違いなしの美術館です。

2016年6月7日から8月7日まで、1階企画展ギャラリーでは、日本を代表する詩人、吉増剛造(1939 ‒)の約50 年におよぶ創作活動を紹介する展覧会も始まりますよ。





「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」

会期:2016年6月7日(火)~2016年8月7日(日)
開館時間:10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜(7/18は開館)、7/19(火)
http://www.momat.go.jp/


PUTITTO 鳥獣戯画 全7種セット