過去の展示とは次元が違う!世界遺産ポンペイの壁画展は必見!

2016/5/10 13:00 Tak(タケ) Tak(タケ)


現在、「日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展」が六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーで開催中です。(その後、愛知、兵庫、山口、福岡へ巡回予定)



注目して欲しいのは展覧会のタイトル!

「ポンペイ展」ではなく、「ポンペイの壁画展」となっています。これまでも古代都市ポンペイを紹介する展覧会は日本で開催されて来ましたが、ポンペイ遺跡の中でも際立って人気の高い壁画だけを紹介する展覧会は今回が初めてのことです。




ポンペイ壁画コレクションを観るためには本来なら、イタリア・ナポリ国立考古学博物館へ行かねばなりませんが、今回何と80点もの貴重な壁画が大挙して日本にやって来ているのです。これを観に行かないわけにはいきません。

今から約2000年前の西暦79年にベスビオ火山の噴火による厚さ約6メートルの火山礫に覆われ地中に埋没してしまったポンペイの街。18世紀に発掘が始まり「発見」されるまで、盗掘にも遭わず当時の豊かな暮らしぶりがうかがえる遺物が数多く発掘されました。



その中でも白眉なのが、ポンペイで暮らした人々の家々を飾った壁画です。装飾として壁に描かれたギリシャ・ローマ神話からは文化度の高さを容易にうかがい知ることが出来ます。

「ポンペイの壁画展」では、「第1章 建築と風景」、「第2章 日常の生活」、「第3章 神話」、「第4章 神々と信仰」と描かれているテーマごとにセクション分けし展示されているので、ポンペイ遺跡の壁画を初めて観る人や、予備知識のない人にも十分にその魅力が伝わるよう工夫がなされています。



中でも、圧巻なのは、当時の姿そのままに立体展示している「カルミアーノの農園別荘」の一室です。総壁長16メートルの再現展示がなされた空間は、まるで2000年前のポンペイの別荘に誘われたかのような時空を超えた体験が待っています。

家まるごと日本に持ってきてしまった迫力満点の巨大壁画だけでなく、小動物や草花を描いた自分の部屋にも飾れるサイズの壁画も見ごたえがあり強く惹かれます。



愉快だったのは紀元前2世紀に描かれた「グラッフィーティのある壁画」です。「グラッフィーティ」とは、掻き線の落書きのこと。どんなことが果たして書かれているのか会場でお確かめあれ。


日伊国交樹立150周年記念の一環だからこそ成立した日本初公開の奇跡のポンペイ壁画の数々を是非その目でご覧下さい。ローマ時代の人々が現代の我々以上に美術や神話そして自然を愛していたかがよく分かるはずです。




日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展

会期: 2016年4月29日(金・祝)~7月3日(日) 会期中無休
会場: 森アーツセンターギャラリー
開館時間:午前10時~午後8時(5月3日をのぞく火曜日は午後5時まで) ※入館はいずれも閉館時間の30分前まで
主催:東京新聞、TBS、森アーツセンター
後援:外務省、文化庁、イタリア文化財・文化活動・観光省、イタリア大使館、イタリア文化会館、伊日財団
協賛:旭化成、大日本印刷、日本通運
協力:アリタリア―イタリア航空、日本貨物航空
学術協力:ナポリ国立考古学博物館、ポンペイ監督局
「ポンペイの壁画展」公式サイト:http://www.tokyo-np.co.jp/pompei/



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