13歳の覚せい剤と枕営業…美麗なる清純派ジュディ・ガーランドの闇
覚せい剤所持容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者のニュースが世間を騒がせていますが、古今東西ハリウッドでも、数々の美男美女達が薬に溺れ、命を落としています。
今回は、容姿・演技力・歌唱力ともに素晴らしい才能を持ちながら、薬物で身を持ち崩し若くして亡くなった伝説の女優ジュディ・ガーランドの懐かしい写真と映像をピックアップしてみました。
Judy Garland // The Wizard of Oz (1939) pic.twitter.com/a5P25mE3n6
— garden ghost (@bruised_hands) 2016, 1月 20
ジュディ・ガーランドと言えば真っ先に思い浮かぶのが『オズの魔法使』のドロシー。優等生的な天才子役シャーリー・テンプルの代役として主演したジュディは、おさげ髪の可憐な美少女ぶりで、アメリカのみならず、多くの日本の若者も魅了しました。
Judy Garland test shot for Wizard of Oz, 1939. pic.twitter.com/pCFdv1Hgl9
— History In Pictures (@HistoryInPix) 2016, 1月 31
その可憐な容姿に似合わず、両親ともにショービジネスを生業としている一家に生まれ育ったジュディにはスキャンダルも多く、13歳でプロデューサーと寝た、子役時代からダイエットにために当時合法だった覚せい剤(アンフェタミン)を常用させられていた……などなど、黒い噂がまことしやかに囁かれていました。
さいきんはめずらしく、ガーリーな服が着たいとおもってしまうって「おもってしまう」っておもってしまうのはなんでだろうと考える イメージはジュディ・ガーランド かわいい pic.twitter.com/25Q9MDepGT
— 宇佐蔵べに ◎あヴぁんだんど (@avandoned_BENI) 2015, 10月 3
“キャスティング・カウチ”と呼ばれる、役と引き換えに肉体関係を持つ枕営業的行為で「彼女と寝ていないプロデューサーはいない」とまで噂され、生涯に5回の結婚をしたジュディは、清楚な外見からはとても想像できない奔放な生活を送っていました。
"Always be a first-rate version of yourself, instead of a second-rate version of somebody else" - Judy Garland pic.twitter.com/0USsdGI8ya
— GoldenAgeHollywood (@ClassicalCinema) 2016, 2月 7
彼女が結婚した5人の男性のうちの1人、子役出身の映画監督ヴィンセント・ミネリとの間に設けたのが、映画『キャバレー』で広く知られ、最近では『セックス・アンド・ザ・シティ2』に本人役で出演し話題になった実力派歌手で女優のライザ・ミネリです。
A young Liza Minnelli practices her barre. Happy Tuesday, folks! #PhotooftheDay pic.twitter.com/TL8w36zd1z
— MovieMail (@MovieMail) 2016, 2月 2
ライザ・ミネリは後に「母はハリウッドに殺された」という言葉を放っていますが、13歳から薬漬けにされた美少女は徐々に精神を病み、FBIにもマークされるほどの薬物中毒に陥りました。そして遂には1969年、睡眠薬の過剰摂取にてこの世を去ります。まだ47歳の若さだったにもかかわらず、その姿は老婆のように見えたと言われています。
Judy garland and Liza minnelli pic.twitter.com/Skxd7q9A5V
— 흑흑랜드 ㅋㅋ (@cloud7tony) 2016年12月1日
ある種の天才は、何らかの能力の欠損をを補うために発達した凡人には備わらない特殊能力を持つので、精神障害に陥ることが多く、薬物やアルコール依存にもなりやすいと言われています。
『オズの魔法使い』
— 映画ランナー【映画雑学・トリビア】 (@eigarunner) 2016, 2月 7
ドロシーを演じたジュディ・ガーランドが亡くなった日(1969年の6月22日)、カンザスでトルネードが発生した。#オズの魔法使い pic.twitter.com/cw10x7SSo0
壮年期の彼女が歌う姿に、やはり薬物依存の問題を抱えていた女性ジャズ歌手のビリー・ホリデイや、女性ロック歌手のジャニス・ジョプリン、R&B歌手のエイミー・ワインハウスにも通ずる、常人ならざる迫力を感じてしまいます。
加えて彼女の場合、まだ道理をわきまえない子役時代にセックスやドラッグという快楽を与えられ、そさらにの美貌や才能に対する賞賛によって高揚し続けていたことを思うと、年とともに脳内物質のバランスが崩れていくのは容易に想像できます。
最初は快楽を得るために摂取した薬物でも、いずれば苦痛を取り除くためにやむにやまれず摂取する羽目になる……。そんな暗い未来など微塵も感じさせない子役時代の彼女が、天国のような映像の中で天使の歌声を響かせていることが、無性に切なく感じてしまいます。
『オズの魔法使』の中で、竜巻に巻き込まれて不思議な国に飛ばされた美少女ドロシーとして、脳と心と勇気の足りない愉快な仲間を引き連れて、インチキ魔法使いに救いを求め、黄色いレンガの道を行きます。
子供たちを魅了する色鮮やかで無邪気な映像に、そこはかとない狂気を感じてしまうのは、汚れた大人の目になってしまったからでしょうか?
ジュディ・ガーランド主演「オズの魔法使」も、永遠に醒めない悪夢みたい、発狂したチープな色彩とキャラ凄いんだよな。1939年の映画ですよ、戦前ですよ。凄えな。子供の頃、西の悪い魔女が怖くて((((;゚Д゚)))) 今でもちょっと怖い。 pic.twitter.com/WwNADGqg15
— 黒太 (@kurota52) 2015, 12月 9
また、バイセクシャルであったとも言われている彼女はゲイコミュニティでも絶大な人気を博していました。ジュディの葬儀の日、当時まだ社会的に認められていなかった場所であるゲイバー「ストーンウォール・イン」に集まって死を悼んでいたゲイ達と警察との間で衝突が起き、激しい暴動が起こりました。
Judy Garland by Andy Warhol pic.twitter.com/2nNa8p79n6
— pierre boegly (@PBoegly) 2015, 10月 30
今やすっかりセクシャルマイノリティのシンボルとして定着したレインボーフラッグは、彼女が『オズの魔法使』の中で歌う「虹の彼方に」から着想を得て作られたとのことです。
【名言】
— 風見鶏-kazamidori- (@kazamaster01) 2016, 1月 31
だれかの二番煎じじゃなくて、自身の最高を目指したほうがいいでしょ。
ジュディ・ガーランド
(女優/アメリカ)
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『風見鶏-kazamidori-』https://t.co/S7PHnv90p4 pic.twitter.com/qouJbkL8Cs
彼女の波乱万丈な人生については、DVDにもなっているTVドラマ『ジュディ・ガーランド物語(Life With Judy Garland)』や、キネマ旬報社の伝記本『ジュディ・ガーランド』でもたどる事ができます。ご興味がある方は是非チェックしてみてください。
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(星野小春)