話題のIngress(イングレス)でアートしてみる?!

2015/9/29 11:00 Tak(タケ) Tak(タケ)


突然ですが、皆さんIngress(イングレス)やってますか?!

ご存知ない方の為に念のため→「Ingressは、Googleの社内スタートアップ『ナイアンティックラボ』が開発・運営する、スマートフォン向けの拡張現実技術を利用したオンラインゲーム・位置情報ゲーム。」です。

世界中がの二つの陣営「緑のエンライテンド(Enlightened)」と「青のレジスタンス(Resistance) 」に分かれそれぞれ地球上の陣取り合戦を行っていると思って下さい。


https://www.ingress.com/

プレイヤーによって楽しみ方に違いが出る点もイングレスの大きな特徴の一つかもしれません。闇雲に敵陣地を破壊しまくる人、CF(コントロールフィールド)と呼ばれる陣地を築くことに執念を燃やす人、日本のみならず世界中に点在するポータル(拠点)をまわる人等々。

そんな中でも他のプレイヤーが作ったスタンプラリー的な「ミッション」と呼ばれる遊び方も存在します。ひとつのミッションをクリアするとお祝いにメダルが一枚もらえます。

ミッション完遂後にもれなくもらえるメダルはイングレスの画面上に横6つ並びます。様々なメダルが混在している様は個人的に好きなのですが、今回紹介するのはそのメダルを並べた際に出来あがる「アート」(メダルアート)です。

百聞は一見に如かず。メジャーなメダルアートミッションのひとつ「新宿御苑の自然を感じる」をご紹介しますね。




新宿御苑 千駄ヶ谷門からスタートです。

新宿御苑内に設けられた30のミッションをクリアすると一枚の「アート」が自分のiPhone、スマホ画面に出来あがります。簡単そうですが、新宿御苑内をぐるりと隅から隅まで歩いてまわらねばならないので最低でも3時間は必要です。

真夏は熱中症になってしまいますが、これからの季節にはぴったりです。虫よけスプレーと予備のバッテリーを持っていざ!



大都会東京のど真ん中にいることを忘れさせる景色の連続。珍しい樹木や草花に鳥、そして何より空気が美味しい!これなら30のミッションクリアするのも簡単?!と思わせる出だし。

しかしぶっ続けにプレイするには限界があります。三分の一、つまり10のミッションを終えたら一休み(またはお昼ご飯)と決めるなど、事前に決めておいた方が良いかと。閉園時間のことも考えある程度時間に余裕を持ちながら進めましょう。



「ラクウショウ(落羽松)」“湿地に植えると、幹の周りに呼吸のための呼吸根(気根)が出てくる。膝根とよばれる。” 歌舞伎町から数百メートルしか離れていない場所で、こんな珍しいものに出会えたりと、まさに「新宿御苑の自然を感じ」ながらのプレイ。

そもそも、これが実は一番のIngress(イングレス)の醍醐味だったりします。「The world around you is not what it seems.」(あなたの周りの世界は、見たままのものとは限らない)まさにキャッチコピーそのもの!

これまでのゲームはファミコンにせよ、スマホアプリゲームにしてもテレビやモニターの前で、腰を据えて行うものでした。それ故、ゲームファン=引き籠り的な印象もどうしても受けてしまいがちでした。

でも、Googleが無料で提供するIngress(イングレス)は、家の中では遊べません。 世界中に散らばっている「ポータル」の半径40m以内に行かないと何も始まらないのです。

自分の足で現地へ行ってプレイする。当然今まで行ったこともないような場所にも行くようになり、新たな発見の連続となるのです。実際近所の公園や小さなお寺の存在もイングレスをやるようになり初めて知ったものも多くあります。


重要文化財「新宿御苑 旧洋館御休所」

 旧洋館御休所は、明治29年(1896年)に建設された木造平屋の建物です。建設の際には、明治初期に同敷地に建設された養蚕所の部材を一部に転用したといわれています。この建物は温室付属の洋館で、皇族が温室を訪れる際の休憩施設でしたが、その後増築を繰り返し、大正13年(1924年)にほぼ現在の姿となり、ゴルフやテニスのためのクラブ・ハウスとして使われた時代もありました。  昭和20年(1945年)の東京大空襲でも焼失を免れ、戦後は、平成6年(1994年)まで主に新宿御苑の管理事務所として使われていましたが、平成13年(2001年)に保存・改修工事を行い、一般公開されています。
引用元:http://www.mlit.go.jp/gobuild/history_1-1shinjyukugyoen.html 

こうした貴重な重要文化財指定の建造物や、日本初の珍しい温室「新宿御苑大温室」(珍しい植物が見られます。2012年にリニューアルされとても立派な建物になりました。)も園内にはあります。

イングレスのプレイの合間に見るだけでは勿体ないほどの充実ぶりです。これから紅葉の綺麗な季節となると更に楽しめるでしょうね~これで入園料たったの200円ですから驚きです。

さてさて、そうこうしているうちに30のミッションも無事クリアし、見事「新宿御苑の自然を感じる」メダルアートの完成です!


「新宿御苑の自然を感じる」

どうです!素敵でしょ!!自分で足で稼いでゲットした「アート」です。キャプチャ撮ってイングレス仲間に送信。共に喜びを分かち合った秋の一日でした。いや~愉しかったです。

さ~、次はどんな街へ出かけて、どんなメダルアートに挑戦しようかな。



そうそう、「青い日記帳さんは当然、青チームですよね?」とよく聞かれますが、自分よりも先に始めたかみさんが緑を選んでいたので緑チームです。これから始める方、緑チームとして共に戦いましょう!!


ちなみに今年の六本木アートナイトではアート界で初めて「イングレス 六本木アートナイト・スペシャル」がGoogle主催で実施され大きな話題となりました。こちらも興味がある方にはおすすめですよ。

「ミュージアム、ギャラリー巡りに必須のイングレス!」
https://art.flagshop.jp/column/detail/596