ネコ科最強のかわいさなのに触れない…超凶暴なモフモフ赤ちゃん

2014/12/25 15:00 星子 星子



みなさんは猫はお好きですか? 猫好きにとって“猫”は“かわいい”という概念の塊のようなもの。あの三角のお耳も、湿った逆三角のお鼻も、寝てばかりいる時の丸いフォルムもすべて完璧にかわいく、鼻や肉球など毛の生えていないデリケートな部分はみだりに触れたらセクハラにならないか躊躇してしまうほどの愛らしさです。



それどころか、「猫じゃらし」、「猫ヤナギ」と“猫”と名がつくだけでももう撫でてしまいたいほどかわいい始末……。ましてやネコ科の動物なら…手頃なサイズでさえあればどれだけ凶暴であってもついつい撫でたくなってしまいます。

しかし、世の中には人間に懐くどころか餌を与えるだけでも危険な野生のネコ科の動物が存在します。しかも、それならどうしてそんなにカワイイ姿をしているんだ、と理不尽に思えるほど可愛いんです。代表的なものが、砂漠に生息するスナネコです。



鼻から口にかけての線がミッフィーちゃんのようにバッテンになっています。もう文句なくカワイイです。しかも、こんなに小さいのに成獣なのです。では、赤ちゃんはどんなことになってしまうのかというと、こんなことになっています。



このモフモフ感といい、クリクリした目といいい、撫で撫でされるために存在するような愛らしさですが、人の住めない過酷な環境の砂漠に生息する上、繰り返しになりますが、凶暴で一切人間には懐きません。



「チョコン」という擬音がぴったりの立ち姿ですね…。スナネコはアフリカからアジアの砂漠にかけて生息していて夜行性で、体長50cm、尾長20cm、体重は1.5キロから3キロほどの小柄で主にネズミはヘビやトカゲを食しているとのことです。「もっといいものを食べさせてあげるからヒトと遊ぼう」と誘い出したくなりますが、ネコ科の中でもトップクラスに獰猛と言われています。



いかがでしたか? 残念ながら、現在日本の動物園で飼育しているという情報はありませんが、2012年にはイスラエルのテルアビブ近郊のサファリパークで4匹の赤ちゃんが誕生したことが話題になりました。 現在絶滅危惧種に指定されているとのこと。野生動物なので懐かないのは仕方のないことですが、こんなにカワイイ動物が人知れず砂漠で絶滅してしまうのは悲しいですね。



保護活動がうまくいくことを祈りつつ動画を眺めるたび、思わず手を伸ばしてしまいそうになる安定のかわいさに癒されてしまいます。



(星野小春)