グレイス・ケリー、イングリット・バーグマン…美しく成長した銀幕スターの孫娘達

2014/11/6 12:00 星野小春 星野小春


最近、オードリー・ヘップバーンの孫娘、エマ・ファーラーが米国版「ハーパース・バザー」でモデルデビューを果たし話題になりました。かつて映画スターとして活躍した伝説の美女の子孫が祖母を彷彿させるような美しい女性に成長するのを見るたびに“遺伝子いい仕事してる!”と嬉しくなってしまいます。



エマ以外にも、古き良きハリウッドの銀幕を彩ったスーパースターの孫娘たちは現在各界で活躍中だったりします。今回はそんな華麗なる“伝説の美女の孫娘”たちをご紹介したいと思います。


■ 才色兼備なサラブレット、エレットラ・ロッセリーニ

ランコムのミューズとして広告モデルを務めるエレットラ・ロッセリーニという女性をご存知ですか?



1983年生まれのエレットラは見るからに聡明そうなクールビューティーで、New Schoolの政治学科を卒業し、現在はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで生体臨床医学を学んでいるという才媛でもあります。



彼女の祖母は、あの伝説の映画「カサブランカ」で「君の瞳に乾杯」というセリフを流行らせた、往年のハリウッド・スター、イングリッド・バーグマンです。



際立った美貌と知性で「アメリカ人女性の理想」と呼ばれたバーグマン。孫のエレットラとは系統の違う顔立ちではありますが、少女時代は背が高すぎるため男の子にモテず、新人女優時代も「男性的だ」と言われていた“ハンサムすぎる佇まい”は、しっかり孫へと受け継がれています。



バーグマンの娘でエレットラの母親にあたる女性は、デイヴィッド・リンチ監督の「ブルーベルベッド」をはじめとする数々の話題作に出演した演技派女優、イザベラ・ロッセリーニで、エレットラの父親はハーバード大卒で元モデルのジョナサン・ウィードマンという男性です。



少女時代のイザベラと母の希少なツーショット写真も残されています……顔立ちに母の面影を残しつつも、ハンサムな女であったバーグマンと比べてスイートで女性らしい雰囲気だったイザベラ、そこにドイツ系である父親の遺伝子が加わったことによって生まれたのが、少年のように凜とした美貌のエレットラです。



エレットラの両親の出会いは、カルバン・クラインの広告の撮影だったと言われています。ハーバードの学費を稼ぐためにモデルをしていたといわれる父親がその後表に出る仕事をしている情報は見つかりませんでしたが、彼女の祖母や母とは少し趣の違うクールな顔を見ていると、父親も人並み外れた美形でであることは想像に難くありません。



ほぼノーメイクに見える写真ですら、男女ともに魅了するクールな輝き…今後この清潔感に、イタリア系の血を引く母親イザベラの色気も加わるのではないかとおもうと、年を重ねるのが楽しみな逸材でもあります。


■ 童話より童話的、美しすぎる王族たち

2人目は、ハリウッドスターにして世界一美しい公妃、最近では映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」も話題のグレイス・ケリーの孫娘、シャルロット・カシラギです。



ハリウッド女優からモナコ公妃になったグレイスの孫ということは、生まれながらの王族。そんなリアルプリンセスがイメージモデルとして登場した「グッチ」のPVは、日本でも話題になりました。



シャルロット単体での輝きもさることながら、彼女は幼い頃からから“美しすぎる王族の三兄弟”として世界中から羨望の眼差しを受け続けてきました。



特に兄のアンドレア・カシラギは、祖母グレイス譲りのノーブルな美貌で日本女性にも大人気です。



弟のピエール・カシラギもメガネの似合う知的な美男子で、少年時代は「ハリー・ポッター」に出てきそうな愛らしさでした。最近では、ディズニー映画「美女と野獣」に登場するプリンス・アダムにそっくりなことも話題になりました。



兄弟の中で一番グレイスの面影が濃いのは長兄のアンドレアでしょうか? 長髪ということもあり、ロック・スターのような色気を感じる一枚も。



ピエールの恋人、伯爵令嬢のベアトリーチェ・ボロメオも宗教画の天使のような可憐な美女です。もしご成婚と言う運びになれば、さぞかしかわいいご子息が生まれるだろうと想像してしまいます。



まだあまりメディアでお姿を拝見する機会は少ないですが、カシラギ三兄弟にとっては従妹に当たるポリーヌ・デュクリュエもポップ・スターのようなキュートな美少女です。



2010年のシンガポールユースオリンピックに飛び込みの選手として出場したスポーツ少女で、彫刻のように整った顔立ちと健康的な笑顔が魅力的です。



少女マンガの中から飛び出してきたような美しき王族たちですが、それでもやっぱり、一番美しいのは彼らのおばあちゃんであるグレイス・ケリーではないでしょうか。





高貴で硬質な美貌からほのかに香る色気の破壊力はすさまじく、露な背中がSEXYなバックショットは、生身の人間とは思えない神々しさです。



グレイス・ケリーは1982年、自動車事故により53年の生涯を閉じます。グレイスの死の2週間後には、イングリット・バーグマンも長きにわたる乳がんとの闘病生活に破れ、67歳で亡くなっています。

15人の実在の美女たちの生涯を描いた森瑤子の著書「美女たちの神話」(講談社)によると、イングリット・バーグマンは、グレイス・ケリーがまだ駆け出しだったころに目標としていた憧れの女優であったとのことです。



同書の中でグレイス・ケリーの生涯をとりあげた章は

「グレイス亡き後、私たちはモナコの国を思う際、なにか灯が消えたような気がするのは、どうしようもなくいなめない。」

という言葉で締めくくられていますが、出版されてから20年以上の時を経てひさしぶりに読み返して、今再びモナコにいくつもの灯がともりはじめていることに気が付きました。



同じく、同書の“イングリット・バーグマンの章”には

「その瞬間だった。私の躰に流れる過去の夥しい先祖の人々の血を意識したのは。その何万人という人々の血のざわめきが、無数の蟻のように、私を内側から噛み始めたのは、その時からだった。以来私は、たえず自分の中に流れる血に急き立てられて、生きているような気がするのだ。」

という一節が記されています。



自身も1993年に永眠した著者・森瑤子が綴ったそんな言葉を眺め、かつて同書の中で紹介された女優の孫たちが美しく成長した姿を想うと、美貌や才能も含め個人の持つあらゆるスペックが衰え消えてゆく一方で、体から体へと脈々と受け継がれる遺伝子の神秘について思いを馳せてしまいます。

(星野小春)



【参考】

※ 美女たちの神話 (講談社文庫) 1989/4/1 森 瑶子 (著)

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