アートな表紙に一目惚れ!日本美術がデザインされた本10選

2022/1/26 22:10Tak(タケ)Tak(タケ)

電子書籍やiPadで活字を読む機会が増えましたが、リアルな本の魅力はまだまだ捨てがたいものがあります。

その昔、洋楽のレコードやCDを選ぶ際に、ジャケットの写真や絵だけを見て直感で買う所謂「ジャケ買い」なんてことをしていた時期もありました。

書店で思わず手にしてしまう本にも似たようなことがあり、表紙の絵の魅力につられてついついなんてこと今でもよくあることです。



ご自宅にある本の中には、印象的な表紙に背中を押され購入したものも少なからずあるはずです。

今回は、表紙に絵画が用いられている本の中から人気の日本美術がデザインされた10冊をご紹介します。

小説の「中身」ではなくあくまでも「表紙」だけですが、それぞれ軽く読んでみると意外なほど密接な関係があるものばかりです。

鈴木其一「朝顔図屏風」

画狂其一』梓澤 要 (著)

現代美術にも通ずる大胆な空間構成が高く評価され、欧米の美術界で江戸琳派の旗手として広く知られる鈴木其一。酒井抱一の内弟子として画業をスタートした其一は、師の死後、どのようにして「夏秋渓流図」「朝顔図屏風」のような奇想の絵を描いたのか! ? 絵師としての苦悩、波瀾に満ちたその生涯を描く歴史小説。

伊藤若冲「鶏図」

我れ、美に殉ず』小嵐九八郎 (著)

あるいは地位を捨て、あるいは暮らしを捨て、あるいは家業を捨て、あるいは役職を捨てて。躓いても、失っても、一本の筆に魂を込めた。江戸の時代に瞬いた負を持つ絵師たちの凄絶な生涯!著者渾身の歴史小説。

円山応挙「老梅図」

紅梅』津村節子(著)

舌癌の放射線治療から一年後、よもやの膵臓癌告知。全摘手術のあと夫は「いい死に方はないかな」と呟き、自らの死を強く意識するようになる。一方で締切を抱え満足に看病ができない妻は、小説を書く女なんて最低だと自分を責める。吉村昭氏の闘病と死を、作家と妻両方の目から見つめ文学に昇華させた衝撃作。

速水御舟「炎舞」

金閣寺』三島 由紀夫 (著)

「美は…美的なものはもう僕にとっては怨敵なんだ」。吃音と醜い外貌に悩む学僧・溝口にとって、金閣は世界を超脱した美そのものだった。ならばなぜ、彼は憧れを焼いたのか?現実の金閣放火事件に材を取り、31歳の三島が自らの内面全てを託した不朽の名作。

狩野永徳「四季花鳥図襖」

花鳥の夢』山本 兼一 (著)

安土桃山時代。足利義輝、織田信長、豊臣秀吉と、権力者たちの要望に応え「洛中洛外図」、「四季花鳥図」、「唐獅子図」など時代を拓く絵を描いた狩野家の棟梁・永徳。ライバル長谷川等伯への嫉妬、戦乱で焼け落ちる己の絵、秘めた恋。乱世に翻弄されながら大輪の芸術の華を咲かせたその苦悩と歓喜の生涯を描いた長篇。

東山魁夷「緑響く」

生きるぼくら』原田マハ(著)

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから?人生は四年ぶりに外へ!祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた―。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。

歌川広重「名所江戸百景 品川すさき」
あかね空』山本 一力 (著)

希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉。己の技量一筋に生きる永吉を支えるおふみ。やがて夫婦となった二人は、京と江戸との味覚の違いに悩みながらもやっと表通りに店を構える。彼らを引き継いだ三人の子らの有為転変を、親子二代にわたって描いた第126回直木賞受賞の傑作人情時代小説。

香月康男「蒼空」

逝く夏に』山口 椿 (著)

敗戦と同時に父は姿を晦まし、兄は肺病に倒れ、姉は正気を失った。“新しい時代”への呪詛を胸に、獣のごとく闇市をさすらう少年たち。戦後日本の原点がここにある。“戦後”という荒野を駆け抜けた無垢な魂の叫び。

鴨井玲「1982年 私」

ヴェロニカの鍵』飛鳥部 勝則 (著)

創作に異様な執念を燃やす画家の謎の死。密室殺人、移動する死体、そして首の無い怪人。本格ミステリの醍醐味が凝縮された傑作!

竹内栖鳳「斑猫」

猫と庄造と二人のをんな』谷崎潤一郎(著)

猫に嫉妬する妻と元妻、そして女より猫がかわいくてたまらない男がくりひろげる軽妙な心理コメディの傑作。安井曾太郎の挿画収載。

ランダムに10冊ほど紹介しましたがご存知の本何冊あったでしょうか。まだこのほかにも俵屋宗達自身を主人公に据えた柳広司(著)『風神雷神』などもあります。

等伯』安部龍太郎 (著)はあまりにも有名なので敢えて外しました。

評判がよければ、西洋絵画編や現代アート編もまとめたいと思います。