京都の道には神が宿る!? 観光が楽しくなる『お通り男史』

2021/12/23 20:50明菜明菜

♪まる たけ えびす に おし おいけ
あね さん ろっかく たこ にしき♪

これは京都の通り名を数える歌『まるたけえびす』の冒頭。京都は東西・南北と通りが碁盤の目状に整備されており、通り名を覚えるための歌があるのです。



私も京都に転居して以来、毎日のように盤上を縦横に歩いていますが、通り名を把握しているととても便利。Googleマップを見なくても目的地に着けるし、ネットで見つけたご飯屋さんも、住所を見るだけで大体の距離がわかります。これから国を作る予定がある人は、京都を参考にしてはいかがでしょうか。

しかし、観光客や京都歴が浅い人にとって、通り名は難しく感じられるのでは。烏丸(からすま)新京極(しんきょうごく)など、かっこいい名前が多いけど、古めかしくて覚えにくい……。

そんなことを考えながらイオンモールKYOTOをぶらぶらしていたところ、素敵なイラストのパネルを見つけました。



パネルには「油小路」と、イオンモールKYOTOが面している通りの名称が。調べてみると、『お通り男史』の通神様ということがわかりました!

■『お通り男史』とは?

まずはこちらの紹介ムービーをご覧ください。声優の森川智之さんがナレーションを務めています。



「人が歩いて道はでき、人の知らぬ間に道には神が宿る」というのが、お通り男史の世界観。村や町に邪気や悪霊が入らないよう、京都の道には「通神(とおりがみ)」が宿るとされているのだそう。現代の京都でも、通神様たちは私たちの近くにいて、通りを往来する人々の安全と幸福を祈っています。

どんな通神様がいるのか、一部ですが見ていきましょう。


京都市内の通りの中でも一際活気のある、四条通(しじょうどおり)の通神は、華やかな王子様系。四条河原町交差点を中心とするエリアは京都最大の繁華街で、その明るい雰囲気を感じられるビジュアルです。古くから主要な通りとして東西の中心軸を担ってきた四条通の歴史を反映してか、四条様は東西組のリーダーです。


西洞院通(にしのとういんどおり)の通神は、ネガティブで慎重派なんだそう。平安京の西洞院大路にあたり、当時は幅24メートルの大きな路だった西洞院通。沿道の建物が建て替えられる度に狭められ、現在のような狭い道になった経緯があります。それで自分のことを余った通りだと思っており、ネガティブな性格なんですね……。

ツイッターでは2コマ漫画が連載されており、京都の文化や歴史、美味しいものを通神様たちが楽しく紹介してくれています。


お通り男史のSNSを見ているうちに、通りの名前を覚えられるし、その歴史までスルスルと頭に入ってくるから不思議。

なお、京都にはたくさんの通りがあり、キャラクター化されていない通りもまだまだあります。今後、新たな通神様が増えるのではないか……?と、密かに期待しています。

■小説やグッズ、コラボレーションも!

京都の観光産業を盛り上げる『お通り男史』は、グッズ販売やコラボレーションも展開しています。花札や扇子、数珠など、和風なグッズが充実しており、2021年6月には、小説『~はんなり京都~ お通り男史 浄化古伝』が発売されました!



~あらすじ~

人が歩いて道はでき、人の知らぬ間に道には神が宿る―

多くの人々を魅了する古都、京都。碁盤の目状に広がる歴史ある通りには、『通神(とおりがみ)』という神様が存在していた。彼らの世界『亰(みやこ)』は、現実の京都と表裏一体の関係だ。

しかし昨今、人間の悪意や失意が『澱(よど)』となって通りに溜まり、彼らの記憶や京都にも悪影響が及びつつあった。通神の祈りだけでは、澱を祓うことができないと悟った彼らは、彼らを〝視る〟ことができる人間『神和(かんなぎ)』を見つけ出し、京都の未来のために古い儀式をよみがえらせることに――今、京都の通りを舞台にした『通神』と『神和』の物語が始まる!

小説はもちろんですが、アニメやゲームなど他のメディアへの展開も期待したいところ。素敵なビジュアルに触れられる機会が増えると良いな~!


2022年2月28日まで京都堀川インとの宿泊コラボ『お通り男史 コンセプトルーム』が実施されるなど、地域の施設等とのコラボレーションも行われています!

■『お通り男史』と京都を観光してみよう!


© 2020 「お通り男史」原作製作委員会

キャラクターと実在の通りが結びつくので、お通り男史を知ってからは京都市内の散策がぐっと楽しくなりました。私はよく四条通にお買い物に行くのですが、その賑わいに揉まれて流されそうになる度に、「四条様がどこかで見守ってくださっているはず……!」と想像して勝手にパワーをもらっています。

京都初心者には難しい通り名も覚えられるし、京都の歴史や文化への理解も深まるお通り男史。SNSなどで通神様たちに親しみ、ぜひ聖地巡礼に訪れてくださいませ!


© 2020 「お通り男史」原作製作委員会

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