【十三回忌】昭和の歌姫、本田美奈子.さんをふりかえるイベントが今年も開催

2017/10/25 10:30 DJGB DJGB


11月6日はアイドル、歌手、女優として活躍した本田美奈子.さんの13回目の命日です。存命なら今年の7月で50歳を迎えるはずでした。



今年も、彼女の遺志を受け継いだチャリティーライブが11月3日(金・祝)に開催予定です。2006年より継続中の「リブ・フォー・ライフ音楽彩」は、本田美奈子.さんの生前の発案によって設立されたNPO法人「リブ・フォー・ライフ美奈子基金」が、白血病などの難病に苦しむ方々の支援のために開催しているイベント。



昨年に引き続き参加の松本伊代、早見優、森口博子らに加え、坂本冬美、中村あゆみ、工藤夕貴、華原朋美、知念里奈、高橋みなみといった面々がボランティアで参加予定です。



この春にはアイドルグループ「アンジュルム」元メンバー田村芽実が、彼女の生涯を演じた舞台も上演されるなど、没後12年となる今も、芸能にすべてをささげた本田美奈子.さんの生きざまは多くの人を惹きつけているようです。



85年にデビューした本田美奈子.さん。
チャーミングな笑顔と、か細い体に似合わないパワフルな歌唱力で、瞬く間にトップアイドルの一人に数えられるようになりました。Wikipedia情報ですが身長162cmで、この笑顔、この小顔。そりゃ、人気にもなろうというものです。



代表曲は多々あれど、アイドルとしての魅力が詰まったバブル期のヒット曲と言えばこちら。伸びのある声に加え、アイドルの振付レベルを超えたキレのあるステッキダンスもまぶしい。

●「Oneway Generation」(87年)



彼女にとって9枚目のシングルは、本人も出演したドラマ「パパはニュースキャスター」の主題歌としてオリコンシングルチャート2位のヒットを記録。この秋にはロックバンド Thinking Dogsがカヴァーした(10月25日発売)ことでも話題です。

80年代、その笑顔と歌声は、数々のCMでも重用されました。

●佐藤製薬・ストナリニ(86年)



●グリコ ポッキー(87年)



いっぽうこちらは本人が出演していないのに、歌声だけで強い印象を残したCMです。この年の2月、東京・中野区の中学校で起こった「葬式ごっこ」事件に端を発し、いじめが社会問題化する中でのCMソング起用でした。この20年後、彼女自身が骨髄バンクへの登録を呼びかける公共広告機構(AC)のCMに起用されるとは、思いもしなかったことでしょう。

●公共広告機構 知らんぷり、ちょっと勇気(86年)



88年には女性のみのロックバンド「MINAKO with WILD CATS」を結成、日比谷野外音楽堂で開催された「NAONのYAON」にも出演を果たします。当時は、菊池桃子(ラ・ムー)、島田奈美らアーティスト宣言をする女性アイドルが続出した時代。

●東芝 ウォーキーほか。(87~88年)



その後彼女はミュージカルなどに活動のフィールドを広げましたが、2005年に急性骨髄性白血病に侵され、38歳の若さでこの世を去りました。

彼女が育った埼玉県朝霞市の朝霞駅前には、2007年に追悼モニュメントが設置されています。



「リブ・フォー・ライフ美奈子基金」の公式Facebookによれば、今年の「リブ・フォー・ライフ音楽彩」には当日券の販売も少しだけある模様です。

また11月19、20日には名古屋・栄広場でも「リブ・フォー・ライフ美奈子基金」 中部支部が主催するイベントも予定されています。



バブル直前の芸能界にすい星のごとく現れ、短い生涯を駆け抜けた本田美奈子.さん。その輝きは今も色あせません。

今日は彼女がミュージカル女優として認められるようになったのちの、96年の野外ライブ動画で失礼します。4:00ころからおよそ30秒続くハイトーンは必聴。




(バブル時代研究家DJGB)