「一刻も早く見て」菅田将暉、小松菜奈、ジャニーズWEST重岡も登壇!映画「溺れるナイフ」完成披露試写会

2016/10/18 21:30 柚月裕実 柚月裕実


「一刻も早く見て欲しいです」
新鋭の監督の熱き思いに大きな拍手があがる。ジャニーズのアイドルよりもアイドル発言をした山戸監督に女性が惚れた。

映画『溺れるナイフ』の完成披露試写会が10月18日に東京有楽町のイベントホールにて行われた。




主人公の望月夏芽役に小松菜奈、長谷川航一朗役に菅田将暉と、いま最も注目を集める若手俳優二人を筆頭に、ジャニーズWESTの重岡大毅、上白石萌音、ドレスコーズの志摩遼平、そして今回の映画のメガホンをとる山戸結希監督が登壇した。

客席後方にスポットライトが当たると、主演の小松菜奈が登場。続いて菅田将暉が登場すると、会場は張り裂けんばかりの歓喜の声。
観客に手を振りながらゆっくりと客席を通って舞台へ。

小松が通ると客席からは「菜奈ちゃん、超きれい」、菅田には「かっこいい」、重岡には「シゲー!」とそれぞれに熱い声援が送られた。

青春映画にぴったりの若い顔ぶれが揃い、戸山監督を迎えて舞台挨拶がスタート。




「こんばんは。今日は完成披露試写会に起こしいただきありがとうございます。望月夏芽役を演じました小松菜奈です。あの夏から今日起こしいただいた方々が今日初めてなので、いますごく変な…不思議な気持ちでいっぱいです。とても嬉しいです。今日は短い時間ですが、宜しくお願いします」

長谷川航一朗役に菅田将暉。
「今日は来て下さりありがとうございます。そんなおもしろいこと言わないですけども(笑)あの、本当にこの場に立てることがこんなに嬉しいかといま思っております。みんななんとしても撮りきって、ホントに感謝です。楽しんでいってください。」

続いてジャニーズWESTの重岡大毅。
「えと…」と話し始めると、会場からは「シゲーーー!」と声があがる。
「あの、大友役を演じました重岡です。今日は、ありがとうございます」

歓声に押されつつの挨拶だったが「今日はいっぱい喋ろかな」と締めくくった。
続いて上白石、志摩、監督の順で挨拶が進む。


姿も声もキュートな山戸監督。


「監督の山戸結希です」
あまりの可愛らしい声に、会場からはカワイイとキャストと同様に歓声があがる。

「いつも映画を撮りながら、もし…」
監督の声が少し小さくなると、
「声、震えてますやん!大丈夫ですか?」
重岡のツッコミに笑いがおこる。
「シゲ、シゲ、ちゃんと聞いてあげて」菅田が諭すように突っ込む。

「いつも映画を撮りながら、もしこの映画を心から楽しみにして下さってる女の子がもし、この世にいたとしたら、 一刻も早く見て欲しいし、早く『溺れるナイフ』に出会って欲しいなって思って来たので、今日はほんとにみなさんに来ていただけて、私にとってみなさんは世界一の運命の女の子って感じです。ぜひステキな思い出にされていってください」

「めっちゃアイドルみたいなこといいますやん!」
ジャニーズWESTの重岡も下を巻く、胸キュンな言葉がまさか監督の口から飛び出すとは。
同時に映画に対する熱い想いをマイクにぶつけた。

終始和やかな会場、 キャスト同士も仲の良さそうな雰囲気が伝わってきた。


■胸キュンならぬ海ドボン…青春を詰めこんだシーンの数々

挨拶を終えると、映像の一部をみながらトークがすすんでいく。

生まれた地元が近いという菅田と重岡。
お互いの第一印象を聞かれると、菅田は「ほんまよう喋るんですわ。こんな関西人生きてたんや」
と関西ならではの軽快なトークがすすんでいく。

出会って1分で重岡に「おばはんか!」と突っ込んだ菅田。重岡は「現場の太陽」と呼ばれていたことを明かした。

映画「溺れるナイフ」を象徴する水に沈むシーンがスクリーンに映し出されると、悲鳴に近い声があがる。小松は水に沈まず、おもりを付けながら撮影に挑んだと話す。




「ほのぼのする」、「ハッピーでこのまま終わっても良かった」と菅田が絶賛したシーンが、ジャニーズWESTの重岡と小松が並んだシーン。

これには上白石も「やりたかった!」と熱弁。青春を象徴するシーンを羨ましそうに眺めていた。




「女の子の心に寄り添った作品を」と山戸監督。ジョージ朝倉原作の「溺れるナイフ」でメガホンをとったのにも納得だ。

原作となる「溺れるナイフ」は、講談社「別冊フレンド」に連載されていた(04年~13年)少女マンガ。
洗練された世界観と、リアルな心理描写で熱狂的に愛され続けてきた。

気高く危うい10代の破裂しそうな恋と衝動を描いた、誰も出会ったことのないラブストーリーを、日本映画界が注目する新鋭・山戸結希監督が描く。




本作の主題歌はドレスコーズの『人間ビデオ』。この映画のために改めて録り直したそうだ。

カメラマン役にドレスコーズの志摩がフォトグラファー役出演している。手足が長くすらりとした長身の志摩はまるでモデルのよう。映画初挑戦の志摩。異例とも呼べる抜擢だが、フォトグラファー役にぴったりのミステリアスな雰囲気を醸していて演技が楽しみ。
異色のキャスティングにも注目したい。

映画『溺れるナイフ』は11月5日(土)TOHOシネマズ渋谷ほか全国ロードショー。


(取材/柚月裕実)