旧美術館の約2倍!新しいブリヂストン美術館が2019年にオープンします。

2016/6/21 18:00 Tak(タケ) Tak(タケ)


「世の人々の楽しみと幸福のために」を基本理念として、1952年(昭和27年)に東京・京橋に開館したブリヂストン美術館

先日、世界文化遺産に登録されることが決まった上野の国立西洋美術館の設立が、1959年(昭和34年)ですから、それより前から西洋の近現代美術の優品を我々日本人に接する場を与えてくれたのがブリヂストン美術館なのです。



懐かしい旧ブリヂストン美術館展示室


2015年にビル建て替えのため、現在は休館していますが、それまで63年の長きに渡り、いくつもの展覧会や講演会をコンスタントに開催し、我々に西洋美術の魅力を存分に与え続けてくれました。

新しいブリヂストン美術館は、これまでと同じ敷地内に新築されます。入口が従来の八重洲通り沿いから、銀座と日本橋をつなぐ中央通り沿いへと移動し、京橋一丁目の再開発における芸術と文化の拠点としての役も担うことになります。



(仮称) 永坂産業京橋ビル ビル外観(イメージ)
© 株式会社日建設計


新ブリヂストン美術館外観イメージ


また、新しいブリヂストン美術館では、旧美術館の約2倍の面積をもつ展示空間に、印象派、抽象絵画、日本近代洋画、日本古美術など2,500 点以上にのぼる多様な石橋財団コレクションを常時展示。

東京駅八重洲口から徒歩数分の絶好のロケーションにあり、いつでも名画に逢える。特別展がメインの美術館が多い中、日本では稀有な有難い存在の美術館があと数年で装いも新たに再び我々の前に現れます。


新ブリヂストン美術館 3F 受付イメージ


新ブリヂストン美術館 展示室イメージ

新ブリヂストン美術館 施設構成
1F……エントランスロビー
     ミュージアムカフェ
2F……ミュージアムショップ
3F……受付、多目的ホール
4F~6F…展示室(面積約2,100 ㎡)

因みに、新ブリヂストン美術館は京橋一丁目東地区都市計画に基づき建てられます。

”京橋一丁目東地区の都市計画( 都市再生特別地区) は、芸術・文化の発信や銀座から日本橋へとつながるにぎわいを創出する事を目的に、株式会社永坂産業と戸田建設株式会社とが共同で実施するものです。この都市計画は、2016 年3 月に東京都により決定されました。その中心施設として、ブリヂストン美術館は新設されます。”

先日、工事安全祈願の神事が執り行われ、無事に着工を迎えたとのこと。2019年秋の開館(予定)を指折り数えて待ちましょう。



そうそう、休館中のブリヂストン美術館ですが、公式サイトは頻繁に更新され、新しいコンテンツも増えています。たとえば、ブリヂストン美術館創設からの展覧会ポスターを紹介する「展覧会ポスター1952-2015」は特別展の多様さは勿論ですが、時代を反映したポスターデザインの視点で見ても飽きることありません。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/



「展覧会ポスター1952-2015」


中には個人的に思い出に残る展覧会もあるのではないでしょうか。このページを見ているだけで、如何に我々がブリヂストン美術館に育ててもらったかが分かります。

他にも「学芸員が選ぶ隠れた名作」や「音声ガイドツアー」などもあります。「ブリヂストン美術館と私」というページには私もコラムを書いています。是非アクセスしてみて下さい。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/


最後に懐かしい、旧ブリヂストン美術館の画像と動画をご覧ください。





※ブリヂストン美術館の歴史を写真とともにふりかえります。