体を張ったのに放送カット「クレイジージャーニー」DVD発売記念イベントレポ

2016/2/3 17:52 いまトピ編集部 いまトピ編集部


毎回ぶっ飛んだ旅人たちに密着するバラエティー「クレイジージャーニー」(TBS系列/毎週木曜日よる11:53~)。





2015年のお正月特番が話題を呼び、15年4月からはレギュラー放送がスタート。タイのハッテン場に潜入したり(9月3日放送回)、美女が口の周りを真っ赤に染めて牛の血を飲んだり(9月17日放送回)、放送ギリギリの内容は回を重ねるごとに注目を集めています。

そしてついに1月27日、第一弾となるDVD『クレイジージャーニー』 が発売されました! これを記念して行われたイベントには、番組の顔ともいうべき犯罪ジャーナリストの丸山ゴンザレスさんと写真家の佐藤健寿さんが登壇しました。


■松本人志、ゴンザレスのサインに興味津々!

番組MCをつとめるのは、ダウンタウンの松本人志、バナナマンの設楽統、小池栄子の3人。
今回のイベントにも3人のうちの誰かが現れるんじゃないか?と期待が渦巻くタワーレコード渋谷店。

そして舞台下手から現れたのは……





タレントのあべこうじさんでした!
「当のお3方が誰かしら現れるんじゃないかという雰囲気のなか出てくる勇気。そのへんを皆さん、思っていただきたい」というMCで会場の笑いを誘います。

続いて、今回のイベントについて番組MCの3人が語り合うスペシャル映像が流れました。
設楽「イベントやるって知ってます?」
小池「知らない」
設楽「イベントやるんですよ、DVD(発売記念)の。ゴンザレスさんと佐藤さん」
松本「ゴンザレスがトークとサイン会したの?」
設楽「するんですよ、これから」
松本「どんなサイン書くの? サインあるの、ゴンザレス!?」

映像の最後には、イベントの様子を放送する可能性もあることが示唆され、「果たして2人はなめらかなトークを繰り広げることができるのか? そして、ゴンザレスのサインとは?」というあおり。そしていよいよ、ゴンザレスさんと佐藤さんが舞台に登場しました!


「いっぱいいますね」と会場の熱気に驚く2人。




まず、ゴンザレスさんの印象を聞かれた佐藤さんが、「頼れる感じの、面白い……よくしゃべる方なんですけど」と答えれば、「番組ですごくいい感じに編集しているだけで、マジでよくしゃべるんですよ」とあべさんも続く。

おしゃべりっぷりを暴露されたゴンザレスさんは、「(今日は)時間がないから各方面からしゃべりすぎんなって言われました」と苦笑い。
一方の佐藤さんは、「今日も遅刻しましたね」と、遅刻魔ぶりをいじられていました。


■穴にもぐるゴンザレス!ルーマニアのマンホールタウン

番組が始まってから、街で声をかけられることが多くなったという2人。ゴンザレスさんは、なんと中東の空港でケニア人に「ジャマイカ編よかったです」と声をかけられたそうです。佐藤さんもタヒチや台湾で声をかけられ「色々な人が見ているんだな」と実感。もはや国際的な人気番組と言ってもいいのかも。

ルーマニア取材での思い出を聞かれたゴンザレスさんは、マンホールタウンで提供された食事のエピソードを披露。

「食器がとにかく汚かったんですよね。汚いうえに、猫とか犬がいっぱい飼われていたんですけど、ごはんが載っている皿の上を歩いていくんですよ」

ルーマニア編で印象的だった人物といえば、マンホールタウンのボスであるブルース・リー。彼はいまどうしているのでしょうか?

「ルーマニアの社会問題に、ドラッグが蔓延していることがあって、海外メディアとかもそれを取りあげるわけですよ。その象徴としてブルース・リーが扱われているところもあったので、それを叩くことで社会にプロパガンダじゃないですけど。捕まっちゃったんですよね」。

なんと、現在は刑務所に入っているそう。マンホールタウンの入口も埋められてしまったようです。番組では放送されなかったブルース・リーたちの「地上の家」もDVDに収められています。ゴンザレスさんいわく、取材がうまく運んだのは、「たまたま地上の家が完成した日でブルース・リーの機嫌がよかった」から。タイミングが悪ければ取材できなかったことを考えると、ゴンザレスさんの強運にも驚きです。


■退廃の美、ブルガリアの共産党ホールにため息



佐藤さんは、イギリスのマンセル要塞やブルガリアの共産党ホールなど、「世界四大廃墟巡礼の旅」について語りました。共産党ホールの撮影時、役所の人に「ここから入ってくれ」と言われたのは、通気口のような穴。よじのぼって中に入るしかなかったそうです。

ちなみにこの共産党ホール、廃墟マニアにはおなじみの建物。ホールの中はボロボロで、たまに天井から物がパラパラ落ちてくるなど、いつ崩れてもおかしくない状態だったそう。その天井を撮った写真は、まさに退廃の美。客席からも感嘆のため息がもれていました。

「こういう場所はどのように探してくるんですか?」とあべさん。それは皆が知りたがっていることですよ。よくぞ聞いてくれました!

佐藤さんは主に、海外の廃墟マニアとのやりとりで情報を得ているそうです。逆に、海外の知らない人から「日本の廃墟を教えてくれ」と連絡がくることもあるんですって。

廃墟巡礼の旅の最後は、チェルノブイリ。床一面にガスマスクが散らばる凄まじい写真に息を呑みますが、その部屋の中央に置かれている人形は「恐らくウクライナの若者が置いたもの」。地元の若者にとっては、格好の肝だめしスポットになっているとか。


■体を張ったのに放送では使われないシーンも

「クレイジージャーニー」の収録に要する旅の期間は1〜2週間ほど。それを放送用に20分ほどに編集しているので、使われないシーンが大半です。

ゴンザレスさんは、屋台の料理や地元の人が作ったドブロクなど、食に関して体を張ったシーンが使われない不満をもらしていました。もっと面白い食のシーンが撮れているので、これは仕方ないのかも?

佐藤さんは「ここ夜景がすごいから星空を撮りたいんです」とディレクターに言われたため、時間をかけて星空をきれいに撮ったそうです。ところが、放送には全く使われないというなんとも悲しい結末が待っていたとか。佐藤さんの旅は、2月末の「クレイジージャーニー」で放送予定。ただし、星空の写真は出てきません!


■小学生も「クレイジーな旅」にハマり中!

お客さんへの質問タイムでは、小学生くらいの男の子が挙手(小学生もクレイジージャーニーを見ていることに驚き)。

「いままで食べたもので、もう一回食べろと言われたら死んでも嫌だというものは何か」と聞かれると、「ケニアの牛のやつですね」とゴンザレスさん。12月3日の放送回で、道ばたで販売されていた牛の足の丸焼きを食べていました。
なんでも、口のあたりに持ってきた時点で腐敗臭がしていたとか……。

「肉そのものが悪くなった時点で調理されているから、絶対当たるなと思ったんですけど。さらに言うとスープが蠅まみれなんで」

客席からは思わず「嫌だ~」という声が漏れていました。




業界関係者からの人気も高い「クレイジージャーニー」。ちなみにこの日の会場には、裁判ウォッチャー・芸人の阿曽山大噴火さんや、DA PUMPのTOMOさんも(普通のお客さんとして)来場していました。





「TBSのスタッフは当初30人くらいのところでトークイベントを開催しようと話していた」とあべさん。ところがフタを開けてみたら250枚のチケットが即完売。今後もさらにファンが増えそうな予感がします。

(文・撮影/いまトピ編集部ユイ)