白金の手書き看板の字が踊りながら訴えてくる

2015/12/1 10:00 フレネシ フレネシ




こんにちは、フレネシです。

最近、都内の一等地、白金付近に出入りする機会が増え、これまでほとんど関わりがなかったこの土地に愛着を感じ始めているのですが、そんな中、あることが気になるようになりました。

それは、通りのあちらこちらで目にする手書き看板の字の多くが激しく踊っている、その一部は踊り狂っているようにさえ感じる、ということです。

私自身、字を書くのが苦手で、人の字をとやかく言う前に自分の字を何とかすべきだとは思いますし、こんな揚げ足をとるようなことはしたくないのですが、目にするたびどうしても気になってしまう看板の文字…。白金という土地柄とのギャップも相まって思わずぎょっとしてしまった、何とも味のある手書き文字の看板あれこれに注目してみました。




ワンルームマンション建設に対する反対の声。黄色い看板なので、遠くからもよく目につきます。



こちらは別のマンション建設問題。





旗の字も、独特のフォント感。



北里病院前にある両角ジャムの倉庫。丁寧に書かれていることは書かれているのですが、うーん、やっぱり踊っている…?



ゴミ出しのルールを守らない住人がいるんでしょうか。言いたいことが全部書かれているゴミ捨て看板。



「ポイ捨てヤメテ!」の想いが伝わる震え文字。

「人目に付く場所に掲げるのなら、もう少し達筆な人にお願いできなかったのか?」なんて、その土地の住人でもない一通りすがりの私が思うのは余計なおせっかいでしょう。しかし、他でもない当事者が想いを乗せて書いたからこそ一字一字に魂が宿り、見る者を惹きつけ印象付ける看板となっている、のかもしれません。

リッチな立地のこの地の看板から思いがけず感じた人肌の温もり。この地に縁もゆかりもない自分との距離感を縮めてくれるような、そんな踊る手書き文字が、私はいとおしくてたまらないのです。