新生KAT-TUNが始動!「LIVE MONSTER」で見た4人の覚悟

2013/11/18 19:15 柚月裕実 柚月裕実


「KAT-TUNの4人を見ててすごいなって思ったの。この人たち自分たちで責任とってるんだよね。」





11月17日(日)放送の『LIVE MONSTER』(日本テレビ系)のゲストアーティストはKAT-TUN。 4人でのスタートを切ってから待望のお披露目となりました。

番組公式facebookの告知によれば、ファンを前にしてのライブは約1年半ぶりとのこと。(年末の特番を除く)ソロ活動が多いこともあり、それぞれの活動は見ることはできましたが、グループでの最後の出演から随分と月日が経過していたことを改めて認識させられたのでした。

確か……7月6日放送『THE MUSIC DAY 音楽のちから』(日本テレビ系)で、一夜限りのスペシャルコラボとして嵐の大野さんと一緒に「哀愁でいと」を、KAT-TUNとしては「Real Face」「FACE to Face」を披露したのが最後ではないかと記憶しています。

それから三ヶ月弱、誰も一ミリも予想しなかった出来事が起こりました。「亀梨生放送で謝罪…ハイフンに衝撃が走ったKAT-TUN田中聖の契約解除騒動 総まとめ」 でお伝えしたように、メンバーの田中さんの脱退が決まるという衝撃的な出来事に、胸を痛めたファンも多かったことでしょう。 この番組の放送に至るまでに、感傷的な感情を含めてとても密度の濃い時間を過ごしたように思えました。


グラチャンバレー延長で、10分遅れのスタートとなったLIVE MONSTER。



「さあ、今夜のゲストアーティストです。メンバー全員犬が大好き。ご存知ですか? その中のお一方ですけれどもね、飼っている子犬に『ラン』という名前と『ジェリー』という名前をつけられまして、二匹あわせると『ランジェリー』! さあ御紹介しましょう、今夜のゲストはKAT-TUN!」 MCの中村さんの軽快なアーティスト紹介で登場する新生KAT-TUN。



番組協力で参加しているハイフンさんたちの熱がビシビシと伝わってきます。そしてオンエアを心待ちにしていたハイフンさんたちの燃えたぎる情熱が数字を引き上げました





いつでも、どこでもカッコいいアイドルでいてくれるKAT-TUN





●KAT-TUNが語る「アイドルの流儀」とは


前回のゲストCharaさんから出されたトークテーマは

「ジャニーズのアイドルとして活躍し続けるためにやっていること」

このお題について、
・こだわりはいらない
・ストイック
・期待を裏切らない
3つのキーワードのもとにトークがすすんでいきました。


【こだわりはいらない】

中丸「アイドルっていう仕事って時代によって内容がかわっていると思うんですよ。20年くらい前はそれこそ歌とダンスがほぼ9割くらいだと思うのですけど、だんだんドラマの仕事が入っていったりだとか情報番組だとか時代によって変わるような気がして。柔軟にしなきゃいけないんじゃないかと思うんで、だからその全体的に苦手意識を持たないようにはしてますね」

中村「びっくりしたよね、シューイチ出たとき。これどんな風に意識して取り込んじゃってるわけ?」

中丸「同じテーブルに座られている方はいろんな専門家の方が多いので、30代イチ男性としてっていう気持ちを心がけるのと、強いて言うならばエンタメ系やジャニーズ系の話題にはちょっと強くはなっていきたいなとは心がけていますよ」

続いて亀梨さん
亀梨「もともとすごいこだわる性格なんですよ」

「あぁーー」とファンから激しく同意する声が漏れた会場
中村「俺だけおいてかないでよ(笑)」

亀梨「めちゃめちゃこだわっちゃうんですよ。ですけどいろんな仕事をやるにあたって(中略)今回これをどういう風にみなさんやってやっていきましょうか、という中でみつけた答えに対してこだわりは持っていくんですけど、頭ごなしにこだわりはもたない」

中村「これはあれだよね、やっぱり自分をしっかり持ってないとできないし、心が柔らかいっていうのはもすごくこの仕事でやっぱ大切だよね。ある種、謙虚ってことにもつながると思うんですよ」

現在出演中のドラマ『リーガルハイ』(フジテレビ系)を例に、田口くんはどうなの?と振られると……
田口「そうですね、あの僕、結構そのドラマとかソロで出させてもらってる時は、キャラに近い役をもらうことが多いんですよ。だからこだわる必要がなくなる」
会場がどっとわいた瞬間。笑顔にあふれる和やかなトークは久しぶりです!


【ストイック】

中村「ストイックさはめっちゃ表れてますよね。上田くんは特に肉体系の仕事をやるんだもんね」

上田「アスリートの方と戦うってことはアスリートと同等以上のことをしないといけないわけじゃないですか」
と、コンサート中も東京ドームの外周を全力で走っていると、どこまでもストイックなエピソードが語られていました。続いて中丸さんへ
中丸「僕も緊張しいなのでそれを克服しようとは常に心がけていますね。例えば申し訳ないですけどこういうときも、お客さんの前でやっぱりあがってしまうので、ほんっと申し訳ないんですけれども、みんなをじゃがいもだと思っています。

この“じゃがいも”発言を受けて、ファンの呼び名が「ハイフン」から「じゃがいも」になりそうに……



品種も決まっているようです




【期待を裏切らない】

中村「コンサートを作る上で、みんなに喜んでもらうために期待を裏切らないためにこだわっていることは何?」

上田「お客さんが何をしてファンの子たちが喜んでくれるかってのがまずライブのスタートであり、でも与えすぎてもよろこばないんじゃないか。だからこの微妙なやりとりが不思議にあるんですよね。
KAT-TUNらしさをいかにどう出すか、ずっと“お客さんお客さん”ってやってるのもKAT-TUNらしくないかなとか。いろんな話し合いをしてライブを一から作ってますね」

中丸「中村さんはライブを作るにあたってそういうのって意識してますか?」

中村「あのね、僕はね逆にいうと、ジャニーズというエンターテインメント軍団からものすご学んでいることはある。いっぺん聞いたことがあるんですよ。ジャニーズ、KAT-TUNのみなさんはお客さんのリアクションを見て、もうメニューを全部入れ替えるぐらいの勢いでやるんだと。
これね、我々アーティストぶってるけど、これはなかなかねスキルがないと出来ない。それはいつもうちのバンドを含めていつも言ってる。あれくらいKAT-TUNの皆さんがやってくらいの鍛錬と訓練と準備をしとかなきゃ、我々もエンターテインメントはできないぞと。いつも勉強させてもらってます」

ここでライブ Keep the faith(2007年)とBIRTH(2011年)を披露

言われてみれば、KAT-TUNの歴史を感じるセットリストでしたね






「これから4人で活動していくわけで一言ずつお願いします」
中村さんからの核心をついたストレートな振りに……

上田「僕はもう最後までKAT-TUNでいるって決めてるので、最後まで応援の方よろしくお願いします」

亀梨「もうとにかくやるしない、という思いの中でひとつひとつ確実にやっていきたいなという風に思っています」

中丸「お客さんの反応をみていると、この話題には触れないといけないかなと思うんですけれども。今回も悲しい気持ちをさせてしまったのはすごく申し訳ないと思うのですけれど、先のこともなんとなく見えてきているんで。
4人の体制のKAT-TUNってのも、いいところもたくさんあると思うので。探しながらって面もあると思うのですが、気合を入れてやっていきたいと思うので、楽しみに見ててください」

田口「僕らがすることはみなさんを明るくすることだし、やっぱそうやって元気を与えられるような存在でありたいと思ってるんで、ついてきてください」

4人のコメント受けて、中村さんはこう切り出しました
「KAT-TUNの4人を見ててすごいなって思ったの。この人たち自分たちで責任とってるんだよね」
「ちゃんとカメラの前に立って、そして皆さんの前に立ってちゃんと責任を果たしている。これは本当に素晴らしいことであるし、逆にいうと我々としては素晴らしい経験なんだよね。
これによって我々のパイはお皿はどんどん大きくなってさ、それこそ亀梨くんも言ってたけど、どんどんどんどん吸収できるし、これはもうやっぱり我々に与えられた素晴らしい課題だと思って、ぜひぜひ俺が言うまでもないけれど、がんばって。カッコいいアイドルでいて欲しいなと思います」

そして11月27日に発売の新曲『楔 -KUSABI-』を披露

積極的にファンと握手を交わすメンバー、ファンとの距離が近いステージが印象的でした。






個人的には、メンバーの登場で涙、しゃべっても、歌っても涙…そして「じゃがいも」発言にも笑いながら涙という、とにかく涙した30分でした。理由はもう自分でもよくわかりません。ただひたすら凛々しい4人の姿に、言葉にならないものがありました。


●ファンを不安にさせない気遣いに、惚れた!


メンバーが脱退という予期せぬショックな出来事が起こりましたが、これほどの落ち着きを保てたのは、その一件からすぐにカメラの前に立って説明や今後の活動を発表をしてくれた、その気遣いがあったからかもしれません。





初のファンミーティング、題して「新春勝詣」



新生KAT-TUNは本気だ!



そういえば……少し前にスーツ姿のKAT-TUNの目撃情報が流れたことがありました。



どんな時でも礼儀を欠かず誠意を持って接するKAT-TUNの姿には本当に学ぶものが多く、そんなところもファン冥利につきるところではないでしょうか。

本物に向かって走る!永久不滅!!自然と『不滅のスクラム』が浮かびました



日ごろのツイートからもKAT-TUNへの深い愛情を感じるタワレコ町田店さん!





曖昧なままにしようと思えばできたことも、真正面からぶつかっていく姿勢や、メンバーが発する言葉の端々からは只ならぬ覚悟と情熱が伝わってきたのでした。この数年間はコンサートが思うようにできない事が多いKAT-TUNでしたが、今後は腰を据えてアイドルとして、アーティストとしてどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみでなりません。

(柚月裕実)